八咫烏シリーズ外伝『さわべりのきじん』阿部智里

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八咫烏シリーズ外伝『さわべりのきじん』は、シリーズ最初から旧知の仲だった澄尾と奈月彦の出会いの物語です。

『さわべりのきじん』あらすじ

病気の母を持つ少年・澄尾は、宿場で荷運びなどの手間仕事をしていたが、周囲からは武人としての出世コースが約束された勁草院への入峰も勧められていた。

母の側にいるため地元用心棒の傘下に入るか、勁草院へ行くかを思い悩む澄尾の前に、以前会ったことのある貴人の子が沢べりで煮炊きをしているのを見かける。

彼は「山烏」のなんたるかを知るため、クローという大人のもとで学んでいるのだという…。

「澄尾」と「すみ」と奈月彦の出会い(ここからネタバレ)

「すみ」こと浜木綿と奈月彦の出会いを描いた『すみのさくら』でも、頼りなさそうで不思議な少年として書かれていた奈月彦。

今回も彼の天然…というか、浮世離れした言動に澄尾も呆気にとられるシーンがありました。

それでいて、物事の核心をついた奈月彦の言葉に、澄尾は心を動かされます。将来の選択を肯定的にとらえるようになったんですね。

外と内で奈月彦の最大の味方になる「澄尾」と「すみ(浜木綿)」は、最初から日嗣の御子、金鳥ではなく「奈月彦」と出会うことで彼の側にいることを選んだんですね。

浜木綿との出会いを描いた『すみのさくら

そこが雪哉と違うところなのかな…?

八咫烏シリーズ感想

未読の皆さまには、まず第一部からお読みいただければ幸いです。『黄金の烏』までがアニメ化されています。各巻の概要と感想をまとめるとこんな感じです。

第一部

第二部

外伝

幕間(外界視点からの山内)

松崎夏未さんによるコミカライズ

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ネタバレ込みのこれまでの考察

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