歴史・時代小説 『まいまいつぶろ』村木嵐 『まいまいつぶろ』は徳川幕府九代将軍・家重とその「口」となった大奥忠光。二人の絆と幕府側の思惑を描いた時代小説。 第170回直木賞候補作品。 徳川家重という人物 『まいまいつぶろ』の家重は、優秀な頭脳を持ちながらもひどいの吃音ために人と話す... 2024.04.23 歴史・時代小説
人間ドラマ 乙女の本棚『葉桜と魔笛』太宰治・紗久楽さわ 文豪の名作と現代のイラストレーターがコラボした『乙女の本棚シリーズ』、今回は太宰治の『葉桜と魔笛』です。 姉妹愛と当時の切ない恋愛事情、少し不思議な出来事が葉桜の思い出とともに語られます。紗久楽さわさんの描写が物語の世界をより深く、美しく伝... 2024.04.20 人間ドラマ恋愛
ファンタジー 乙女の本棚『猫町』萩原朔太郎 文豪の作品と現代のイラストレーターがコラボした乙女の本棚シリーズ。詩人萩原朔太郎とイラストレーターしきみさんによる『猫町』は、幻想的な風景が広がるお話です。 『猫町』とは 三半規管に疾患のある(つまり、よく迷子になる)主人公が、散歩の途中迷... 2024.04.19 ファンタジー
ミステリ・ホラー 『人形館の殺人』綾辻行人 綾辻行人の館シリーズ第4弾。『人形館の殺人』は、京都の古い邸宅で起こる殺人事件を描いたミステリで、人形(マネキン)が作品のモチーフになっています。 シリーズの中でも異色として語られることの多い作品です。 『人形館の殺人』あらすじ 父親が遺し... 2024.04.15 ミステリ・ホラー
ミステリ・ホラー 『十角館の殺人』 綾辻行人 「十角館の殺人」面白かった!久々に夜更かししても読み続けたい本に出会いました。作者・綾辻行人氏のデビュー作にして最高傑作との呼び声が高い傑作ミステリです。 ミステリ小説のネタバレ感想は無粋だと思うので、概略だけ。 『十角館の殺人』あらすじ ... 2024.04.12 ミステリ・ホラー
青春 『GO』金城一紀 金城一紀さんの『GO』は在日コリアンの少年・杉原の暴力と恋、葛藤の青春を描いた小説。20年ぶりに再読しても色褪せない物語の力に惹きつけられました。 2000年直木賞受賞作。 『GO』あらすじ 「広い世界を見るんだ。」在日コリアンの少年、杉原... 2024.04.01 青春
アート・ものづくり 『板上に咲く』原田マハ 情熱の版画家・棟方志功の妻もまた、情熱の人でした。原田マハさんの『板上に咲く』は、彼を支えた妻・チヤの目線から見た棟方志功とその作品の物語です。 妻から見た棟方志功 物語はチヤさんが棟方志功と出会ってから添い遂げるまで、夫婦の人生の節目とな... 2024.03.25 アート・ものづくり
人間ドラマ 『三人屋』原田 ひ香 原田ひ香さんの『三人屋』は三姉妹が朝、昼、晩でそれぞれ違う店をいとなむ物語。 読む前は商店街の人情や姉妹愛といった、癒し系の物語なのかと思っていました。でも、中身は意外にも向田邦子風。 つまり、多少ドロドロしています。 原田ひ香さんの小説は... 2024.03.16 人間ドラマ料理・食べ物
人間ドラマ 『おっぱいマンション改修争議』原田ひ香 「おっぱいマンション」のネーミングが絶妙です。個性的な建物ってわかりやすい(そして下品な)あだ名がつけられますよね。 アサヒビール本社隣のう●こビルとか…。 この物語は「おっぱいマンション」という建築物が舞台ですが、読みどころはマンションに... 2024.03.14 人間ドラマ
人間ドラマ 『ミッドナイト・バス』伊吹 有喜 新潟を舞台に、家族の再生とバスの乗客たちの人生の一コマが綴られる『ミッドナイト・バス』。 やっぱり、伊吹有喜さんの書く物語はいいなあ。 普通の人たちの悲喜こもごもを、やさしい視点で描き出しています。どこにでもありそうだけど、気がつくと引き込... 2024.03.08 人間ドラマ