八咫烏シリーズ3『黄金の烏』 阿部 智里

八咫烏 イラスト ファンタジー

八咫烏シリーズ『黄金の烏』読了。面白くて一気読み。相変わらず阿部智里さんの書く世界観は独特で面白い。

今回は八咫烏を喰らう、天敵の猿が現れ…。

著:阿部 智里
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『黄金の烏』あらすじ

人の姿をとれる八咫烏の住まう世界「山内」、その世界を統べる特別な烏を「金烏」という。

金烏は、あらゆる烏の父であり、母でもある」山内が危機に瀕したときに生まれ出るとされ、現在では、若君の奈月彦が金烏であるらしい。

地方豪族の次男坊・雪哉は以前、若君に仕えていたが現在は故郷の垂氷にもどっていた。ある日、「仙人蓋」と言われる危険な薬物を使用し、暴れていた者と遭遇する。

雪哉はお忍びで垂氷へ来ていた若宮と共に薬の調査を開始する。しかし、調べの途中で立ち寄った辺境の村で、全ての村人が「猿」に喰われるという異常事態に遭遇する。

生き残ったのはたった一人、行李に入れられ、難を逃れた小梅という少女だけだった。

やがて、人喰い猿を山内へ引き込んだものがいることがわかり、そしてそれは、小梅が鍵をにぎっているらしいのだが…。

八咫烏の住む世界について

今回は、「山内」という世界の謎、外の世界との関わり、そして、真の金烏とは何か?

と言う謎が少し明かされます。山内は言わば大きな結界であり、そこからの出入りは(特に入ることが)容易ではありません。

今までの敵は、宮中内の同じ烏同士でしたが、今回は新たな敵「猿」が登場します。

また八咫烏の世界と何らかの関わりがある「人間」の存在も。

今まで、独立した異世界だと思っていた「山内」が、実はいろいろな世界とつながり、影響を受けていることがわかってきます。

雪哉は金烏である若宮が世界を救う力を持つことに懐疑的でした。

でも、今回、若君の力を目の当たりにしたことで、若君のマイペースな行動の裏にある思いに触れることになります。

それが、どんな結果を若君や雪哉にもたらすのでしょう。これからの展開が楽しみです。

再読感想

改めて読んでみると、気になることがいろいろと…。

  • 路近と朔王は顔見知り
  • 小梅と雪哉の視点の違い

八咫烏シリーズ、というか雪哉については「自分と相手との視点の違い」について何度も描写されています。

ここでも雪哉は事件の関係者として小梅を見ていて、小梅は雪哉を愛しさから見ているため、誤認が生まれます。

「やっていることは同じなのに、がらりと意味合いが変わってしまう」

今後の八咫烏シリーズを読むにつけ、この意味合いが違う、同じ行動が物語の鍵になりそうです。

「主」メディアミックス

『烏は主を選ばない』は現在、コミカライズ連載中。前作『烏に単は似合わない』も刊行されています。

著:阿部智里, 著:松崎夏未
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また、2024年にはNHKでアニメ化。原作三作までが放送されています。

八咫烏シリーズ感想

未読の皆さまには、まず第一部からお読みいただければ幸いです。『黄金の烏』までがアニメ化されています。各巻の概要と感想をまとめるとこんな感じです。

第一部

第二部

外伝

幕間(外界視点からの山内)

松崎夏未さんによるコミカライズ

烏に単は似合わない

烏は主を選ばない

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