ずっと読み返している大好きな小説『あしながおじさん』。
手紙だけで綴られていくのも新鮮だったし、アメリカの大学生活が本当に楽しそうでした。そして登場する食べ物が美味しそう…。
寮の部屋の模様替え、友達とのおしゃべり。プディングやワッフルなどおいしそうなお菓子、農場で過ごす夏休み、そして恋。
ジュディが体験する大学生活は、、何度読んでもワクワクします。
再読してわかった『あしながおじさん』の魅力
また、年をとってから読み直してみると、『あしながおじさん』は恋愛小説としても楽しめます。
ジュディは友人・ジュリアのおじであるジャービスさんに魅かれてきます。
みなさんご存知の通り、あしながおじさん=ジャービスさんです。(知らない方はネタバレになり、すみません…)
だから、「ジュディの考えていることが、すべてジャービスさんに筒抜けってのはフェアじゃないんじゃないの?」と若い頃はおもっていました。
でも、ジャービスさんからしたら余裕がなかったんでしょうね。
ジュディに恋をしてからは、ジュディが滞在中に農場を訪れたり、嫉妬からサリーの別荘へ行こうとするのを止めようとしたり。(サリー兄のことをライバル視していた)
ジャービスさん、紳士にあるまじき子供っぽい行動をしたりします。
また、ジャービスさんに世間知らずと思われがちなジュデイですが、年上のジャービスさんよりずっと大人なのです。
持前の聡明さと観察力でこんなことを言ってますから。
男の人は毛並みに沿って なでてあげればよい
少年のまま大人になった紳士と、大人の女性の才覚を持ち合わせた少女との恋物語。
100年近く前の本なのに、この物語には恋愛小説の要素がほとんど詰まっている気がします。
コミカライズ『Daddy Long Legs』
勝田文さんが舞台を戦前の日本に移して描いた『Daddy Long Legs』はジャービスさんの視点で描かれた漫画。情景や心理描写がすばらしいのでこちらもおすすめ。
映画『あしながおじさん』
『あしながおじさん』は一度映画化されています。しかし、ミュージカル仕立てでストーリーもキャラクターも改変。
女性の自立や大学生活はあまり焦点があてられていません。だいたい、リペット院長が優しいなんてありえないでしょ。
ただひたすら、フレッド・アステアにスポットが当てられた映画です。ミュージカルとしては素晴らしいけど、原作とは別物と考えるべき。

