ファンタジー 『沈黙の王』宮城谷昌光 『沈黙の王』は最初の漢字を創造した殷(商)の名君・高宗武丁の冒険譚。 「古代中国歴史小説」と聞くと堅苦しい印象がありますが、『沈黙の王』は戦あり・魔法(呪術)ありの冒険ファンタジー小説として充分読めるストーリーです。 『沈黙の王』あらすじ ... 2024.08.17 ファンタジー小説感想歴史・時代小説
ミステリ・ホラー 『ハサミ男』殊能 将之 『ハサミ男』はシリアルキラーが模倣犯を探すミステリ。二重三重に隠されたものが一気に溢れ出した時、驚きの真相が明らかになります。 ネタバレなしの感想 まず最初に思ったのは「どこから…?」です。ラストのどんでん返し的な展開はいったいどこから仕組... 2024.08.15 ミステリ・ホラー小説感想
エッセイ・随筆 『JK、インドで常識ぶっ壊される』熊谷はるか 『JK、インドで常識ぶっ壊される』のJK視点で語るインド体験は、インドが苦手な私でも夢中になる新鮮な魅力がありました。 インクレディブル・インド 『JK、インドで常識ぶっ壊される』を読んでいると「え??」「うそでしょ?」と思わず声が出てしま... 2024.08.11 エッセイ・随筆学者・知識人のエッセイ
ファンタジー 後宮の烏スピンオフ『海神の娘』白川紺子 『海神の娘』は『後宮の烏』のスピンオフ作品。『後宮の烏』の世界の南方、島国、花勒・花陀・雨果・沙文の国主と海神の娘との婚姻譚。 『後宮の烏』に登場した国々の話が読みたかった私にとって待望の物語です! 『海神の娘』あらすじ 『海神の娘』は海神... 2024.08.09 ファンタジー小説感想
ミステリ・ホラー 『あやし うらめし あな かなし』浅田次郎 タイトルに「うらめし」とあるので怖い話かと思いきや、悲しくて切なく、ロマンティシズムに溢れた作品でした。 切なく多彩な怪談集 『あやし うらめし あな かなし』には、様々な幽霊が出てきます。 心中の末、苦しんで死んだ女郎の苦しみ(『赤い絆』... 2024.08.06 ミステリ・ホラー
小説感想 『古本食堂』原田ひ香 『古本食堂』、といっても、食堂ではありません。神保町の古書店に集まる人々の悲喜こもごもと、美味しいごはんのお話です。 『古本食堂』あらすじ 珊瑚は急死した兄・滋郎の古書店を受け継ぐため、北海道から上京して店を再開することにした。 もう一人の... 2024.08.04 小説感想日常系
ミステリ・ホラー 『幻夏』太田愛 人気ドラマ「相棒」の脚本家・太田愛さんの本格クライムミステリ『幻夏』。読み終わって、なんとも言えない気持ちになりました。 ある家族を襲った冤罪事件。それに連鎖するようにどんどんと悪い方向へ転げ落ちていく。 そして、その家族を不幸へ陥れたのは... 2024.08.03 ミステリ・ホラー小説感想
ミステリ・ホラー 謎の老婦人『花菱夫妻の退魔帖 四』 『花菱夫妻の退魔帖 四』では鈴子に近づく謎の老婦人、養い親を殺した犯人の手がかり、そして謎の宗教…。夫妻の周囲がにわかに剣呑になってきました。 『花菱夫妻の退魔帖 四』あらすじ 淡路島から戻ってからも、花菱夫妻のもとには「お祓い」の依頼が舞... 2024.08.02 ミステリ・ホラーライトノベル小説感想
人間ドラマ ワケあり物件に住む、仕事。『東京ロンダリング』 原田 ひ香 『東京ロンダリング』、面白いテーマの小説でした。 過去に賃貸物件で事件が起こった場合、客に提示する義務がありますが、しかしその後、一度でも人が住んでしまえば、伝える必要がなくなる。 そのため、「ワケあり物件に住む仕事(ロンダリング)」がある... 2024.08.02 人間ドラマ小説感想
ミステリ・ホラー 島の因習と家族の秘密『花菱夫妻の退魔帖 三』白川紺子 『花菱夫妻の退魔帖 三』では、花菱家の故郷・淡路島へ。そこで鈴子は怨霊「明石の君」についての手がかりを探します。 『花菱夫妻の退魔帖 三』 儀礼のため淡路島を訪れた花菱夫妻。鈴子たちは家に就く怨霊「明石の君」を祓うため、孝冬の親族に協力を仰... 2024.07.31 ミステリ・ホラーライトノベル小説感想