道長と中宮彰子『日と月の后 下』冲方丁

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日と月の后 下』では、最愛の夫・一条天皇を亡くした彰子が、夫の意思を継ぎ周囲の人々を救う国母へと成長していきます。

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『日と月の后 上』はこちら

我欲の道長と、懲りない伊周

彰子は父親の道長と、その政敵である伊周に苦労させられます。

ただ、道長はさすが政権のトップ。大盤振る舞いをしたり、政敵を許したりと懐柔策には優れています。

彰子も父親の能力は認めていて、腹立たしく思いつつも協調路線で政権を支えていきます。

一方、伊周は苦労せず出世したため、権威を取り戻そうと躍起になりすぎて自滅します。伊周の零落は彰子が愛する義理の息子、敦康親王(伊周のおい)に影響を及ぼすことになります。

後ろ盾を無くした敦康は、道長の妨害もあって天皇位につくことができず、彰子は嘆き悲しみます。

伊周は『枕草子』では貴公子として描かれていたんですけれどねえ…。

国を支えた国母・中宮彰子の人生

彰子は夫・一条天皇から学んだ和の政治を目指し、一族のみならず他の貴族たちにも心を配ります。それは「悪三位」と言われたヤンキーな道雅にも一目置かれるほどでした。

女房たちを束ねる彰子

男どもが権力争いに明け暮れるため、自分も権力を持つ必要がある考えた彰子。まずは女房たちを自分に仕えさせるよう説得します。

この時の演説シーンのかっこよさといったら…!

女房たちも、女にすぐ手を出しては捨てる道長を嫌っていたらしく、すぐに彰子の陣営に加わることを決めます。

彰子の成長

私は今まで、「彰子って源氏物語の女三の宮みたいな、お人形タイプなんじゃない?」と思っていました。

けれど、実際の彰子は藤原家の誰よりも政治センスに優れ、時には父や弟にも屈しない精神力を持つ女性でした。

例えるなら北条政子に近いかも。

でも最初は彰子も、何も知らない少女だったのです。それが一条天皇の影響や紫式部の教えにより国を支える国母に成長してゆくのです。きっとそれは、彼女の原動力が「愛」だったからでしょうね。

彰子の人生は苦労と悲しみの多いものしたが、最後はやってきたことが報われてよかった。

これまで私は悲劇の中宮定子と清少納言のひいきでしたが、これからは彰子も推してゆきたいです。

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