紫式部と中宮彰子『日と月の后 上』冲方丁

紫式部 歴史・時代小説
紫式部

日と月の后』は、紫式部が仕えた中宮彰子が主人公。父・藤原道長に逆らい夫・一条天皇を支えていきます。

少女が後宮で人の欲望や愛を知り、国母(天皇の母)へと成長していく物語です。

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『日と月の后 上』あらすじ

藤原道長の娘・彰子は、12歳で一条天皇の後宮にあがる。しかし、一条天皇には最愛の妻・中宮定子がいた。そのため道長は強引なやり方で、彰子にも中宮の地位を手に入れる。

そんな不安な宮中で唯一、彼女に優しくしてくれたのが一条天皇だった。しかし、道長の強引なやり方や、定子の死で傷つく一条天皇を見て、彰子は夫を支えるため自ら学ぶことを決めた。

そこで目をつけたのが教養高いと評判の女房・紫式部だった。

紫式部と中宮彰子

上巻の読みどころは、なんといっても紫式部と中宮彰子の出会いです。

彰子は優しい夫・一条天皇を支えるため漢籍を学ぼうとします。しかし、肝心の講師である紫式部は「こじらせ女子」。人の言葉を深読みしすぎて、勝手に傷つき、実家へ引きこもってしまします。

そんな紫式部に対して彰子は心中で「おまえが早くに出仕していれば一条天皇をお慰めできたのに…!」と悪態をつきます。

しかし、それでは目的を果たせない。そのため彰子は根気強く説得し、彼女の知的好奇心を刺激することでなんとか側に置くことに成功します。

このシーンはまるで臆病な小動物に対して「怖くないよ~」となだめるようで、読みながら笑ってしまいました。

その後、中宮彰子の真摯な態度と主上への献身を目にした紫式部は、彰子に忠誠を誓い、二人の間には強い絆が生まれます。

我欲の塊・藤原道長

人間観察に優れた彰子から見た父・道長は鬼舞辻無惨(漫画『鬼滅の刃』のラスボス)のような我欲の塊として描かれます。

中宮定子に対しては卑屈な嫌がらせを行うし、気に入らないことがあると出仕拒否。一条天皇を困らせます。(それで要望を通そうとする)

思い込みが激しく、気に入らないと癇癪を起こし(怒られるのは主に藤原定家)、調子に乗るときはどこまでも乗る。

どれくらい調子に乗るかと言うと、吉野に寺参りに行っただけで「俺、ちょっと神通力使えるんじゃね?」と思っちゃうのです。

そう考えると、大河ドラマ『光る君へ』の道長はかっこよすぎですよね…。

娘の彰子からも「悪辣」「いいかげん」と手厳しい評価をされています。その結果、彰子は父の強引なやり方に苦労する夫、一条天皇を支えようと決意していくんですね。

しかし、彰子が妊娠したことで、さらなる試練が彰子を襲うのですが…。

後半へ続く。

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