『百人一首解剖図鑑』

百人一首 図鑑
百人一首

以前に読んだ『源氏物語解剖図鑑』が面白かったので、今度は百人一首をモチーフにした『百人一首解剖図鑑』を読んでみました。

和歌の現代語訳はもちろん、時代背景や自然現象を細かく解説。この和歌が読まれた背景にはこんなことが…、など意外な発見があり、百人一首がより面白く感じます。

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百人一首人物図鑑の詠み手たち

私が図鑑の中で気になったのはこの二人です。あまりに他でインパクトが強いせいか、和歌についてはあまり印象がありませんでした。

百人一首のジョーカー・蝉丸

坊主めくりではジョーカー的な存在の蝉丸。子供の頃、坊主めくりで蝉丸が出るのが怖かったものでし。そんな蝉丸、実はほとんど資料がない謎の人物なのだそう。

「逢坂の関」と呼ばれる関所付近に住んでいたらしく、人の出会いと別れの歌を残しています。

これやこの 行くも帰るも 別れては
知るも知らぬも 逢坂(あふさか)の関

後に「逢坂の関」は男女の出会いを表す言葉として使われ、清少納言も藤原行成との駆け引きで「逢坂の関」を引用しています。

超訳百人一首うた恋い。 3』は、百人一首にまつわる物語を漫画化したもの。清少納言と行成の和歌による知的な駆け引きが魅力的です。

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実は和歌の名手・紫式部

言わずとしれた源氏物語の作者にして、2024年大河ドラマの主人公。そんな紫式部の残した歌は、疎遠になった女友達のことを詠んだもの。

めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に
雲がくれにし 夜半(よは)の月かな

この当時、月は女性を象徴するものだったそう。紫式部は源氏物語の作者として有名ですが、実は和歌の名手でもありました。

作中でも登場人物に合わせて和歌を作成しているので、これは相当の教養が無いとできないのでしょうね。

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和歌が詠まれた背景

百人一首解剖図鑑』では、和歌が詠まれた時間帯や風景まで、詳しく研究されています。

夜明けの時間

「朝ぼらけ」、「有明」、「つとめて」はどれも夜明け前(4~6時)の時間帯を指す言葉。ちょうど通ってきた男性が帰る時間帯のため、名残惜しさをこめて詠まれたんですね。

こちらも和歌でよく使われる「有明の月」は、夜が明けても空に残る月のことで、切なさを表しているのだとか。

末の松山

清少納言の父。清原元輔が詠んだ「末の松山」。諸説ありますが、宮城県多賀城市の松が有力なのだとか。

契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波越さじとは

末の松山に波がかかることがないように、私たちの愛も変わらない。そんな意味を持つ「末の松山」は、実際に東日本大震災の時もギリギリで津波を回避。

平安の人の和歌の情景が現代でも続いているのに驚きました。

平安時代の関連本

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