作家について 『向田邦子と昭和の東京』川本 三郎 向田作品の根底にあるものはなにか。 それは彼女が育った「昭和」という時代と、「東京」という文化圏にある。作者の川本氏は解説しています。 昭和ことばに、懐かしい時代をうつす 向田作品には印象的なちょっと古い言い回しの言葉がよくでてきます。「べ... 2024.04.28 作家について
歴史・時代小説 『まいまいつぶろ』村木嵐 『まいまいつぶろ』は徳川幕府九代将軍・家重とその「口」となった大奥忠光。二人の絆と幕府側の思惑を描いた時代小説。 第170回直木賞候補作品。 徳川家重という人物 『まいまいつぶろ』の家重は、優秀な頭脳を持ちながらもひどいの吃音ために人と話す... 2024.04.23 歴史・時代小説
人間ドラマ 乙女の本棚『葉桜と魔笛』太宰治・紗久楽さわ 文豪の名作と現代のイラストレーターがコラボした『乙女の本棚シリーズ』、今回は太宰治の『葉桜と魔笛』です。 姉妹愛と当時の切ない恋愛事情、少し不思議な出来事が葉桜の思い出とともに語られます。紗久楽さわさんの描写が物語の世界をより深く、美しく伝... 2024.04.20 人間ドラマ恋愛文豪作品
ファンタジー 乙女の本棚『猫町』萩原朔太郎 しきみ 文豪の作品と現代のイラストレーターがコラボした乙女の本棚シリーズ。詩人萩原朔太郎とイラストレーターしきみさんによる『猫町』は、幻想的な風景が広がるお話です。 『猫町』とは 三半規管に疾患のある(つまり、よく迷子になる)主人公が、散歩の途中迷... 2024.04.19 ファンタジー
本にまつわる話 好きな音楽は本の中から見つける みなさんはお気に入りの音楽をどうやって見つけますか? サブスクやジャケ買いなど、方法はたくさんありますが、私は本の中からお気に入りの音楽を見つけるのが好きです。 文章のプロが描く音楽描写は巧みですし、聞いたときの感動が文章を通じて伝わってく... 2024.04.18 本にまつわる話
ミステリ・ホラー 『人形館の殺人』綾辻行人 綾辻行人の館シリーズ第4弾。『人形館の殺人』は、京都の古い邸宅で起こる殺人事件を描いたミステリで、人形(マネキン)が作品のモチーフになっています。 シリーズの中でも異色として語られることの多い作品です。 『人形館の殺人』あらすじ 父親が遺し... 2024.04.15 ミステリ・ホラー
ミステリ・ホラー 『十角館の殺人』 綾辻行人 「十角館の殺人」面白かった!久々に夜更かししても読み続けたい本に出会いました。作者・綾辻行人氏のデビュー作にして最高傑作との呼び声が高い傑作ミステリです。 ミステリ小説のネタバレ感想は無粋だと思うので、概略だけ。 『十角館の殺人』あらすじ ... 2024.04.12 ミステリ・ホラー
エッセイ・随筆 『向田邦子の本棚』 向田邦子はどんな本を読んでいたのか、どんな本が「向田邦子」を作ったのか。『向田邦子の本棚』は彼女が読んでいた本と本にまつわるエッセイです。 本読みの幸福 将来の夢は「本屋の女房」だと語るほど、本好きな幼少期を過ごした向田邦子さん。すぐに子供... 2024.04.04 エッセイ・随筆作家のエッセイ本にまつわる話
小説感想 『GO』金城一紀 金城一紀さんの『GO』は在日コリアンの少年・杉原の暴力と恋、葛藤の青春を描いた小説。20年ぶりに再読しても色褪せない物語の力に惹きつけられました。 2000年直木賞受賞作。 『GO』あらすじ 「広い世界を見るんだ。」在日コリアンの少年、杉原... 2024.04.01 小説感想青春