『ブッダも笑う仏教のはなし』哲夫

仏教 心理学・自己啓発
仏教

ブッダも笑う仏教のはなし』では、身近なもので仏教を教えてくれます。

笑い飯の哲夫さんが仏教好きというのは、なんとなく知っていました。が、まさか本を書くほど仏教ガチ勢だったとは…。

やはり本業がお笑い芸人さんだからか、文章のリズムがよく読みやすい本でした。難しい説法も身近なもので例えるのでわかりやすい仏教本です。

すべてはカレー鍋の中

仏教とカレーはどうやら縁があるらしい。「4月8日(お釈迦様の誕生日)にカレーを食べよう」と伝えるカレー坊主なるお坊さんもいるくらいです。
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カレー坊主こと吉田武士さんが解説を行う餓鬼の漫画『丁寧な暮らしをする餓鬼』もおすすめです。

哲夫さんも仏教の教えを「カレー鍋」に例えています。
世の中のものはすべてが同じ、カレー鍋の中にあり、この世に存在するものは、たまたま、すくったお玉に入っている具材にすぎない。

変わらないのであれば、腐らないし壊れないけれど、そんなものはどこにもない。

なるほど。たしかにどんな物質も長い短いの違いはあってもいつかは腐ちてしまう。そして、また(カレー鍋に)戻る。そう考えれば納得できるし、なにより「カレーならいいか」と、ちょっとホッとします。

こうした死の捉え方は以前読んだ寄藤文平さんの『死にカタログ』を思い出しました。死はこわいけれども、だからこそ今をちゃんと生きなきゃと思います。

しかし、カレーで難しい仏教の教えが解説されるとは思いませんでした。哲夫さんのワードセンスが炸裂しています。

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