小説感想

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ファンタジー

『後宮の烏2』白川紺子

前回は烏妃と、烏妃である寿雪、双方の正体が判明しました。しかし、烏妃と烏連娘娘にはさらなる秘密があるようです。 『後宮の烏 2』あらすじ 妃でありながら皇帝の妻ではない烏妃。彼女は女神・烏連娘娘を身に宿し、不思議な力を使うことができる。 実...
ファンタジー

珠玉の中華ファンタジー『後宮の烏』白川紺子

2022年にアニメ化された『後宮の烏』。架空の世界を舞台にした中華ファンタジー。アニメが素晴らしかったので、原作も読んでみました。 『後宮の烏』あらすじ 後宮の奥・夜明宮に住む烏妃は、妃でありながら皇帝の夜伽をせず、不思議な術を使う特別な存...
アート・ものづくり

Audible版『墨のゆらめき』三浦しをん

『墨のゆらめき』は書家とホテルマンの代書屋コンビが繰り広げる、奥深い言葉と書の世界。 オーディオブック・Audibleで発表後、単行本化されたオーディオファースト小説。 朗読は声優の櫻井孝宏さん。登場人物全員とナレーションまで一人で演じ分け...
アート・ものづくり

ゴッホを殺した銃『リボルバー』原田マハ

原田マハさんのアート小説『リボルバー』はゴッホが自殺に使用したとされる銃、リボルバーを巡る物語。アートを知らなくても、ミステリとしても楽しめます。 『リボルバー』あらすじ ゴッホとゴーギャンの関係を研究する冴。彼女が働くオークション会社に、...
アート・ものづくり

『楽園のカンヴァス』原田マハ

原田マハさんのアート小説『楽園のカンヴァス』。アートに興味のある人はより面白く、興味のない人にもミステリのように楽しめる作品です。 『楽園のカンヴァス』はアンリ・ルソーの「夢」を題材にした物語です。ルソー研究者の主人公たちが、コレクターに招...
歴史・時代小説

道長と中宮彰子『日と月の后 下』冲方丁

『日と月の后 下』では、最愛の夫・一条天皇を亡くした彰子が、夫の意思を継ぎ周囲の人々を救う国母へと成長していきます。 ・『日と月の后 上』はこちら 我欲の道長と、懲りない伊周 彰子は父親の道長と、その政敵である伊周に苦労させられます。 ただ...
歴史・時代小説

紫式部と中宮彰子『日と月の后 上』冲方丁

『日と月の后』は、紫式部が仕えた中宮彰子が主人公。父・藤原道長に逆らい夫・一条天皇を支えていきます。 少女が後宮で人の欲望や愛を知り、国母(天皇の母)へと成長していく物語です。 『日と月の后 上』あらすじ 藤原道長の娘・彰子は、12歳で一条...
青春

『成瀬は信じた道をいく』 宮島 未奈

前回『成瀬は天下を取りにいく』では、成瀬の個性的なキャラクターが魅力でした。 しかし今回、『成瀬は信じた道をいく』では成瀬と関わる人々が個性的でした。成瀬と島崎のコンビ・ゼゼカラファンの小学生、クレーマーの常連主婦、受験生YouTuberな...
青春

『成瀬は天下を取りにいく』 宮島 未奈

『成瀬は天下を取りに行く』は、滋賀県大津市を舞台にした青春小説。さすが本屋大賞をぶっちぎりで受賞したのは伊達じゃない。新鮮な面白みのある作品でした。 『成瀬は天下を取りに行く』の最初の舞台は2020年。コロナ禍真っ最中です。イベントや行事は...
オーディオブック

『吉原手引草』 松井 今朝子

『吉原手引草』では吉原一の花魁・葛城の失踪について関係者たちがそれぞれの立場で語る形式で物語が進んでいきます。 物語の中心人物である葛城花魁が一切語らないのがまた、この話をいっそう面白くしています。 第137回直木賞受賞作品。 『吉原手引草...
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