歴史・時代小説

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小説感想

『のぼうの城』和田竜

『のぼうの城』は、和田竜さんの大人気戦国小説。いわゆる「負け組」にあたる関東の小城・忍城が、豊臣秀吉という巨大権力に一矢を報いるためにたちあがるところが人の心をとらえるのでしょうね。もちろん、私も心を捉えられた一人です。「少人数が大多数を打...
人間ドラマ

日本人が、知っておくべき日本人『無私の日本人』磯田道史

『無私の日本人』は、歴史学者の磯田道史先生が古文書をもとに書かれた歴史小説。「無私」とは自分をの欲や利害にとらわれないこと。自分の欲を捨て出世を望まず、人のために尽くした三人の人々の物語です。これはすべての日本人に読んでほしい。特に政治家の...
ファンタジー

『ラインの虜囚』田中芳樹

『銀河英雄伝説』の田中芳樹先生の『ラインの虜囚』。ナポレオン没後のフランスを舞台に、ひとりの少女と、彼女を助ける3人のおじさんたちの冒険譚。冒険と活劇、そして謎解きが加わり、子どものようにワクワクしながら読みました。『ラインの虜囚』あらすじ...
ファンタジー

『沈黙の王』宮城谷昌光

『沈黙の王』は最初の漢字を創造した殷(商)の名君・高宗武丁の冒険譚。「古代中国歴史小説」と聞くと堅苦しい印象がありますが、『沈黙の王』は戦あり・魔法(呪術)ありの冒険ファンタジー小説として充分読めるストーリーです。『沈黙の王』あらすじ殷の王...
歴史・時代小説

道長と中宮彰子『日と月の后 下』冲方丁

『日と月の后 下』では、最愛の夫・一条天皇を亡くした彰子が、夫の意思を継ぎ周囲の人々を救う国母へと成長していきます。・『日と月の后 上』はこちら我欲の道長と、懲りない伊周彰子は父親の道長と、その政敵である伊周に苦労させられます。ただ、道長は...
歴史・時代小説

紫式部と中宮彰子『日と月の后 上』冲方丁

『日と月の后』は、紫式部が仕えた中宮彰子が主人公。父・藤原道長に逆らい夫・一条天皇を支えていきます。少女が後宮で人の欲望や愛を知り、国母(天皇の母)へと成長していく物語です。『日と月の后 上』あらすじ藤原道長の娘・彰子は、12歳で一条天皇の...
オーディオブック

『吉原手引草』 松井 今朝子

『吉原手引草』では吉原一の花魁・葛城の失踪について、関係者たちがそれぞれの立場で語るミステリ仕立ての時代小説。物語の中心人物である葛城花魁が一切語らないのがまた、この話をいっそう面白くしています。第137回直木賞受賞作品。『吉原手引草』あら...
歴史・時代小説

『まいまいつぶろ』村木嵐

『まいまいつぶろ』は徳川幕府九代将軍・家重とその「口」となった大奥忠光。二人の絆と幕府側の思惑を描いた時代小説。第170回直木賞候補作品。徳川家重という人物『まいまいつぶろ』の家重は、優秀な頭脳を持ちながらもひどいの吃音ために人と話すことが...
人間ドラマ

不良女中の人生を描いた『女中譚』中島 京子

女中が主人公の『小さいおうち』。その作者『女中譚』は中島京子さんが描く、もう一つの女中の物語です。永井荷風・林芙美子・吉屋信子など、作家が描いた女中が出てくる小説をベースにした連作集でもあります。物語は秋葉原のメイドカフェの常連、90歳を超...
歴史・時代小説

国芳の弟子たち『おもちゃ絵芳藤』谷津 矢車

『おもちゃ絵芳藤』は、幕末から明治にかけて、激動の時代に生きた歌川国芳の弟子たちの物語です。芳藤はおもちゃ絵を得意とする絵師で、彼の視点から物語が語られます。『おもちゃ絵芳藤』あらすじ歌川国芳が死に、弟子の芳藤は師匠の葬式を出すため国芳の娘...
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