歴史・時代小説

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小説感想

『幸村を討て』今村翔吾

『幸村を討て』は、大阪夏の陣、冬の陣での真田幸村の活躍を描いた歴史小説…。と思ったらミステリーでもある。第三者からの視点と家族からの視点が交錯し、最後に「真田幸村」の正体がわかる仕組みです。そして、タイトルそのものが伏線でもある。
小説感想

『星と輝き花と咲き』松井今朝子

『星と輝き花と咲き』は明治のアイドル、女義太夫・竹本綾之助の半生を描いた時代小説。作者は『吉原引手草』の松井今朝子さんです。
小説感想

現代歌舞伎のような吉原『吉原十二月』松井 今朝子

松井今朝子さんの『吉原十二月』。吉原の一年間の行事にからめて、ふたりの花魁の半生を描きます。大河ドラマ『べらぼう』と同時期の絢爛豪華な吉原描写も素晴らしい。『吉原十二月』あらすじふたりの異なる性格の花魁、胡蝶と小夜衣。禿時代からしっかりもの...
小説感想

『のぼうの城』和田竜

『のぼうの城』は、和田竜さんの大人気戦国小説。いわゆる「負け組」にあたる関東の小城・忍城が、豊臣秀吉という巨大権力に一矢を報いるためにたちあがるところが人の心をとらえるのでしょうね。もちろん、私も心を捉えられた一人です。「少人数が大多数を打...
人間ドラマ

日本人が、知っておくべき日本人『無私の日本人』磯田道史

『無私の日本人』は、歴史学者の磯田道史先生が古文書をもとに書かれた歴史小説。「無私」とは自分をの欲や利害にとらわれないこと。自分の欲を捨て出世を望まず、人のために尽くした三人の人々の物語です。これはすべての日本人に読んでほしい。特に政治家の...
ファンタジー

『ラインの虜囚』田中芳樹

『銀河英雄伝説』の田中芳樹先生の『ラインの虜囚』。ナポレオン没後のフランスを舞台に、ひとりの少女と、彼女を助ける3人のおじさんたちの冒険譚。冒険と活劇、そして謎解きが加わり、子どものようにワクワクしながら読みました。『ラインの虜囚』あらすじ...
ファンタジー

『沈黙の王』宮城谷昌光

『沈黙の王』は最初の漢字を創造した殷(商)の名君・高宗武丁の冒険譚。「古代中国歴史小説」と聞くと堅苦しい印象がありますが、『沈黙の王』は戦あり・魔法(呪術)ありの冒険ファンタジー小説として充分読めるストーリーです。『沈黙の王』あらすじ殷の王...
歴史・時代小説

道長と中宮彰子『日と月の后 下』冲方丁

『日と月の后 下』では、最愛の夫・一条天皇を亡くした彰子が、夫の意思を継ぎ周囲の人々を救う国母へと成長していきます。・『日と月の后 上』はこちら我欲の道長と、懲りない伊周彰子は父親の道長と、その政敵である伊周に苦労させられます。ただ、道長は...
歴史・時代小説

紫式部と中宮彰子『日と月の后 上』冲方丁

『日と月の后』は、紫式部が仕えた中宮彰子が主人公。父・藤原道長に逆らい夫・一条天皇を支えていきます。少女が後宮で人の欲望や愛を知り、国母(天皇の母)へと成長していく物語です。『日と月の后 上』あらすじ藤原道長の娘・彰子は、12歳で一条天皇の...
Audible

『吉原手引草』 松井 今朝子

『吉原手引草』では吉原一の花魁・葛城の失踪について、関係者たちがそれぞれの立場で語るミステリ仕立ての時代小説。物語の中心人物である葛城花魁が一切語らないのがまた、この話をいっそう面白くしています。第137回直木賞受賞作品。『吉原手引草』あら...
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