【著者】東山紘久
プロカウンセラーの聞く技術は、日常生活でも役立つノウハウがたくさん。
人生、生きていれば、いろいろと人の愚痴を聞かねばならない状態に遭遇します。
仕事であったり、家庭であったり、友人関係であったり。
状況は様々でありますが、よほど人間ができた人、器の大きい人以外は、どうしても愚痴は聞いた方にもストレスを与えてしまうもの。
私はそんな時、どうしてもカウンセリング系の本に頼りがちです。しかし、このカウンセラーが書いた本、中にはクセのあるもの多いのです。
「こんなクライアントに不快な目にあった!」だの、「近頃の若いもんは…」といったカウンセラーの愚痴が延々と書き綴られている内容もあり、ストレス解消にそれらの本を読もうとするのに、逆にますますストレスがたまるといった本末転倒の結果になることもしばしば。
そんなとき、この本に出会ったのでした。
カウンセリングは肯定から
この本では、具体例をあげてカウンセラーの立場からの「聞く技術を」をわかりやすく紹介。
作者は書き手の主観よりも、あくまでもプロの視点から「この場合どうしたらよいか」を尊重し伝えているので、安心して読みすすめることができます。これぞ、まさにプロカウンセラーの技術!
さらに、この本を読んでわかったことは、
人はアドバイスなど必要としてはいないし、説明や評論などもいらない。必要なのはその人の意見や愚痴に真摯にうなずき、肯定してあげることなのだと。
ただし、プロのカウンセラーも集中して話を聞けるのは1時間以内。お金を払って聞いてもらうカウンセラーは時間を守ってもらえるけれど、普通の愚痴は1時間では終わらない。
そこをなんとか、時間を切るのが難しいんだ、これが…。
相手に愚痴を聞いてもらうなら、なるべく1時間をめどに、話を切り上げて欲しいものです…。
人間関係のストレスを感じたら、こちらの本もおすすめです。
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