行動経済学とは簡単に言うと「お金の使い方って、気持ちで変わっちゃうよね」ということです。
「なんだか難しそう…」、「私には関係ない」と思ったそこのあなた!
行動経済学は日常での買い物でも応用できる、実用性の高い学問です。そんな行動経済学のしくみを漫画で説明したのが、この行動経済学まんが『ヘンテコノミクス』なのです。
ビジネスや日常の買い物でも役立ちそうな内容
日常で使えるヘンテコノミクス
ビジネスも投資も買い物も、結局やるのはにんげんだもの。人間の選択は思い込みや先入観に左右されるため、時に失敗したり、損をしたりします。
そうした先入観や思い込みによるお金の失敗を、読みやすいのでおすすめです。
この本を読めば、ビジネスのリスク回避や、マーケティングなどにも応用できるし、普段の買い物でも、よりお得な方を選ぶことができるかもしれません。
行動経済学で使われる、認知バイアスの例
先入観をや思い込みを「認知バイアス」と言います。
認知バイアスについてはこちら→イラストでサクッとわかる!認知バイアス
ここからは『ヘンテコノミクス』の中で気になった認知バイアスについて紹介します。
私は読んでみて思わず、「ああ、こういうことあったわ!」と共感したり、「あちらを選んだほうがよかったのか…!」と後悔したり。当てはまる行動がたくさん紹介されていました。
それだけ行動経済学は、私達がなにげなく行動する中にも含まれているのです。
保有効果
野球部員たちがデザートのヨーグルトを「2種類あるので他の物と変えてもいい」と言われます。けれども部員たちは最初に手にとった物を変えようとしませんでした。
それは、「自分が持っているものは価値の高いもの」という思い込みこそ「保有効果」によるものなんです。
私もメルカリなどで物を処分する際、「この商品は価値があるはず!」と思って値段をつけても、誰も入札をしてくれないことが何度もありました…。
無料による選択の逆転
よく、「○円以上なら○○がタダ”!」などの誘い文句で、ついつい必要以上に買い物をしたり、余計な注文をしてしまいます。
実はこれも行動経済学の効果です。
ポイントやクーポンで買い物をしてお得になったのにもかかわらず、なんだか敗北感を感じてしまう。これは必要以上の出費をしたことへの後悔なのだそう。
売る側は「無料」をちらつかせることで、客の購買単価を上げることができるのだとか。うーん、よく考えられているなあ。
まとめ
このように日常に体験するできごとの中に「ヘンテコノミクス」は潜んでいます。行動経済学を知れば、ビジネスに利用したり、衝動買いをおさえたりできるかもしれません。
まあ、でも必要なときは買っちゃうのが人間というものなのですが。
こちらもおすすめ、行動経済学の本
行動経済学は2017年ノーベル経済学賞を受賞するなど今注目を集めていて、たくさんの関連本が出版されています。
こちらは素人でも読みやすい、おすすめの行動経済学の本。タイトルの通り図解での説明や、わかりやすい事例が多くて読みやすいです。
図解 よくわかる行動経済学