『文様えほん』は、模様や文様が好きな人必見の絵本。文様を身の回りから探して紹介しています。
子どもはもちろん、着物や和雑貨が好きな大人が読んでも面白いですし、文様のことを楽しく学べます。
文様ってなんだろう
『文様えほん』では、知っているようで知らない、文様の世界をわかりやすく描いています。例えばこんな言葉の違いも知りませんでした。紋様は家紋など特定の文様を指すんですね。
- 模様…飾り付けのための絵や図形。形自体に意味はない
- 文様…その形ならではの意味や名前を持つ絵や図形
- 紋様…家紋や紋章など、国や団体を表す絵や図形
形も丸いものや線のように長く連続するものまでたくさんの種類があるのです。
文様の歴史と世界の文様
文様の歴史や世界の文様をわかりやすく紹介しています。エジプトで生まれた蓮の葉文様が、シュロの葉に変わり、ギリシャや中央アジアを経て、最終的には唐草文様に変わります。
文様って、その国の植物や風土に合わせて変わっていくんですね。
『文様えほん』には、世界地図に国を代表する文様が塗られている文様世界地図があって、眺めるだけでも楽しいです。
ちなみに日本は矢絣。若い女性がよく用いる文様です。袴姿の女学生のイメージがありますね。
身の回りから生まれた文様
身の回りにある文様。たとえばお皿や畳に描かれた模様も文様の一種です。梅や桜、松などの植物からつくられたり、動物の角や鱗、稲妻や雲といった自然の形からデザインされたものもあります。
街の中にもたくさんの文様があります。中華料理屋の雷文や透かしブロックの青海波、サッカーボールの白黒模様も実は「亀甲つなぎ」という文様なのです。
この本を持って散歩をしながら、身の回りにある文様を探すのもたのしそうです。