アンソロジー 三越アンソロジー『時ひらく』辻村 深月, 伊坂 幸太郎, 阿川 佐和子, 恩田 陸, 柚木 麻子, 東野 圭吾 三越百貨店をモチーフにしたアンソロジー短編。表紙の装丁も三越の包装紙「華ひらく」がデザインされています。 「思い出エレベーター」辻村深月 迷子の男の子が三越を巡るうちに、かつての両親や伯母、そして大好きだったおじいちゃんと少年の姿を見つける... 2024.10.07 アンソロジー不思議小説感想
アンソロジー 猫にまつわるアンソロジー『猫はわかっている』 人気作家による猫小説アンソロジー『猫はわかっている』。ミステリ、社会問題、ドタバタエッセイ風など、作家ごとに猫との関係性が違っていて興味深い作品ばかりです。 世界を取り戻す 村山由佳 仕事に家庭に忙しい女性編集者が、取材先の動物病院で瀕死の... 2024.10.06 アンソロジー小説感想日常系
本にまつわる話 文字のしおりTHE WORLD クラウドファンディング 文字のしおりとは、正文社印刷所という会社が考案した、読んで字のごとく文字の(切り抜かれた)栞です。 Threadsのフォロワーさんにご紹介いただいてからというもの、自分でも購入し、正文社印刷所のSNSをフォローするなど、文字のしおりにハマっ... 2024.10.04 本にまつわる話
ミステリ・ホラー 『追想五断章』米澤穂信 『追想五断章』は五つの小説を探すミステリ。『氷菓』のアニメを見て以来、ずっと読みたかった米澤穂信作品です。 『追想五断章』あらすじ 伯父が営む古書店に居候する菅生芳光は、北里可南子という女性から「父親の書いた五編の短編小説を探してほしい」と... 2024.09.30 ミステリ・ホラー小説感想
ファンタジー 後宮の烏スピンオフ『海神の娘 黄金の花嫁と滅びの曲』白川紺子 後宮の烏スピンオフ第二弾『海神の娘 黄金の花嫁と滅びの曲』は前作『海神の娘』より前の時代のお話。 戦争が絶えない沙文と沙来。それぞれの国の領主とその妻である海神の娘、彼らを支える人々を中心に描かれます。 『海神の娘 黄金の花嫁と滅びの曲』あ... 2024.09.27 ファンタジーライトノベル小説感想雑記
ファンタジー 『ラインの虜囚』田中芳樹 『銀河英雄伝説』の田中芳樹先生の『ラインの虜囚』。ナポレオン没後のフランスを舞台に、ひとりの少女と、彼女を助ける3人のおじさんたちの冒険譚。 冒険と活劇、そして謎解きが加わり、子どものようにワクワクしながら読みました。 『ラインの虜囚』あら... 2024.09.22 ファンタジー小説感想歴史・時代小説
童話・児童文学 『うろんな客』エドワード・ゴーリー 『うろんな客』は、大人向けのブラックユーモアに溢れた絵本。そして、柴田元幸さんの翻訳センスがすばらしい。 BSの読書番組『あの本、読みました?』で紹介され、読んでみました。怖いような、それでいて面白いよう、不思議な物語でした。 「うろん」と... 2024.09.21 童話・児童文学絵本翻訳
翻訳 『明治大正 翻訳ワンダーランド』鴻巣 友季子 翻訳家・鴻巣友季子さんの『明治大正 翻訳ワンダーランド』は、明治・大正時代の翻訳者の功績について書かれた本。 昔の翻訳家は、未知の欧米の風習や文化の描写を創意工夫・悪戦苦闘の末、翻訳していたのです。 悲劇がハッピーエンドに?明治のトンデモ翻... 2024.09.17 翻訳
本にまつわる話 昔の翻訳が面白い話。おかゆにハチミツってどういうこと? 昔の翻訳本には、古い日本語が詰まっています。 それが、今読み返すとヘンテコな表現になっていて面白いのです。 『続あしながおじさん』のスコットランド風焼き菓子 1961年版『続あしながおじさん』では、孤児院の院長を務める主人公サリーが、マック... 2024.09.12 本にまつわる話翻訳
小説感想 『宙わたる教室』伊与原 新 『宙わたる教室』は定時制高校の科学部が火星のクレーターの再現に挑む青春科学小説。 読んだあと、本を抱えて幸せな気持ちになれる物語です。そしていくつになっても、学ぶことは楽しい。 タイトルと単行本の装丁は、70年代のジュブナイルSFのような雰... 2024.09.08 小説感想青春