本にまつわる話 昔の翻訳が面白い話。おかゆにハチミツってどういうこと? 昔の翻訳本には、古い日本語が詰まっています。 それが、今読み返すとヘンテコな表現になっていて面白いのです。 『続あしながおじさん』のスコットランド風焼き菓子 1961年版『続あしながおじさん』では、孤児院の院長を務める主人公サリーが、マック... 2024.09.12 本にまつわる話翻訳
小説感想 『宙わたる教室』伊与原 新 『宙わたる教室』は定時制高校の科学部が火星のクレーターの再現に挑む青春科学小説。 読んだあと、本を抱えて幸せな気持ちになれる物語です。そしていくつになっても、学ぶことは楽しい。 タイトルと単行本の装丁は、70年代のジュブナイルSFのような雰... 2024.09.08 小説感想青春
人間ドラマ 『魔女のパン』と『善女のパン』O・ヘンリ O・ヘンリの短編『魔女のパン』と『善女のパン』。実はこの2つのタイトル、まったく逆の意味なのに、中身は同じ小説なんですよ。 なぜ同じなのかというと… 最近では『魔女のパン』が主流ですが、新潮文庫版では『善女のパン』と訳されています。 『魔女... 2024.09.04 人間ドラマ小説感想本にまつわる話
エッセイ・随筆 『考古学者が発掘調査をしていたら、怖い目にあった話』大城道則 , 芝田幸一郎, 角道亮介 『考古学者が発掘調査をしていたら、怖い目にあった話』は、現地でのトラブルや心霊体験など、考古学者たちが実際に発掘現場で体験した「怖い」話が詰まっています。 まさか現実の考古学者たちも、インディ・ジョーンズのように危険な目にあっているとは…。... 2024.09.02 エッセイ・随筆学者・知識人のエッセイ
小説感想 『古本食堂 新装開店』原田ひ香 『古本食堂 新装開店』では、珊瑚さんには彼氏ができ、美希喜ちゃんも進む道が決まって順風満帆かと思いきや、さまざまな問題が二人を襲います。 『古本食堂 新装開店』あらすじ 新たにカフェスペースを設けることになった鷹島古書店。しかし、珊瑚さんと... 2024.09.01 小説感想日常系
本にまつわる話 読書感想文におすすめ、短くても面白いお話 そろそろ、学生のみなさんは読書感想文に追われているころかもしれません。 この時期のアクセスキーワードをみると、「読書感想文 コピペ」だの、「(本のタイトル) 読書感想文」など、よからぬキーワードが浮上します。 確かにふだん読書の習慣のない人... 2024.08.27 本にまつわる話
本にまつわる話 私が文庫解説を読む理由 文庫解説とは、文庫の巻末に添えられた作者以外の人物によって書かれた解説。あまり意識していないけれど、そこには解説者による本への愛と深い理解が詰まっているのです。(そうじゃない時もあるけど) 解説を読む本、読まない本 以前、BSの読書番組「あ... 2024.08.25 本にまつわる話雑記
ファンタジー 『精霊の守り人』上橋 菜穂子 『精霊の守り人』は、日本人が待ち望んだ母国語で書かれた異世界ファンタジーの傑作。 剣や魔法といった西洋ファンタジーとは違う、アジア風の異世界を舞台に、女用心棒が少年を守る物語です。 母国語で読める、私たちが読むべきファンタジーにようやく出会... 2024.08.25 ファンタジー
不思議 『夢見る帝国図書館』中島京子 『夢見る帝国図書館』は、上野国際こども図書館の前身、帝国図書館にまつわる物語。 現実と幻想、過去と現在が織り込まれた独特な世界観と、そこに関わる女性の人生が切なくて心を掴まれます。 『夢見る帝国図書館』あらすじ 主人公が風変わりな女性・喜和... 2024.08.23 不思議人間ドラマ小説感想
ミステリ・ホラー 『美濃牛 探偵石動シリーズ』殊能将之 美濃牛は古今東西のミステリへのオマージュとミノタウロス神話をモチーフに描かれた殺人事件。 作者は『ハサミ男』の殊能将之さん。斬新などんでん返しで驚かされました。 『美濃牛』では最初に犯人の名前が提示されているのに驚かされましたが、真相に至る... 2024.08.22 ミステリ・ホラー小説感想