『後宮の烏5』白川紺子

ファンタジー

『後宮の烏5』ではいよいよ物語が動き出します。

烏妃である寿雪の中にいる女神・烏連娘娘を開放するため、寿雪は敵対関係にある巫術師・白雷を引き込みます。一方、高峻は解放後の寿雪の安全を確保するため、それぞれ準備を始め…。

著:白川紺子, その他:香魚子
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『後宮の烏5』 あらすじ

寿雪を烏妃である己を開放するため、初代の烏妃・香薔の結界を破ろうと皇帝である高峻と協力し、準備を進める。一方で、烏妃でなくなった後は後宮をさらねばならない。

それは、高峻をはじめ、夜明宮に使える人々と別れを意味していた。

二重の禁忌(ネタバレ)

「妃ではない妃」という烏妃の謎、寿雪の出自という二重の謎が明かされたと思ったら、烏連娘娘と鼈(ごう)の神との因縁や、初代烏妃・香薔が仕掛けた、怨念ともいうべき呪いが明らかになります。

寿雪は前王朝に敵対する烏妃であるとともに、前王朝の遺児でもあります。寿雪の遠い祖先は鼈(ごう)の神を祀っていたため、両方の神に翻弄されてしまうのです。

そして、香薔の呪いの凄まじさ…。

ここへきて、昔の烏妃の魂が呼べなかった理由と、先代の烏妃・麗娘の慈しみが、物語を加速させていきます。
いったい、香薔は何を思ってあんな呪いをかけたのでしょうか…。

ファンタジー世界のリアル

『後宮の烏』は描写がとても美しい小説です。今回も、漆や塩といった生活や文化に必要な産業が描かれています。(前回は養蚕でした)

美味しそうなお菓子の出るお茶会と同じく、こうした日常的な産業に携わる人々の言い伝え解決のヒントになっていくのも興味深かったです。

巫術や魔法で一気に解くのではなく、民間の伝承や昔話から紐解くことで、異世界の物語が物語が身近に、リアルに感じられます。

作者の方の知識の深さと、物語の表現力に感動しました。

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