やぶる うまれる 絵本とは、文字通り「やぶっていい絵本」です。ページの中にある、まるい円の切り抜きから、ビリビリと自由にやぶいていいのです。
やぶることで あらたにうまれる絵本。その時の感覚でやぶった本は、世界にひとつしか存在しません。そんな感覚が楽しい本なんです。
やぶる前とやぶった後
本をやぶる前とやぶった後はこんなかんじ。私はひこうき雲みたいにやぶってみましたが、やぶり方は自由なんです。もっとやぶいてみてもよかったかな。


また、この絵本は、下の紙に文字や絵「しかけ」が隠れていることも。やぶった時に、そのしかけを見つけると、なんだか宝物をみつけたようにワクワクします。


子どもも大人も、やぶってみよう
今まで、「紙のやぶり方」を教える本はあっても、絵本自体をやぶることはタブーでした。
しかし、この本では、思いっきりやぶいても叱られません。こどもはもちろん、大人も楽しむことができる絵本です。
私はこれまで、リラックスを目的とした塗り絵やクラッチアートを試してきました。けれども、「うまく作りたい」という気持ちが強くて、リラックスよりもストレスを感じていたのです。
でも、この本なら、思いっきりビリビリとやぶくことでストレス解消になります。それに、もともとの絵がついているので、思うままにやぶってもそれほど下手にはならない。
まるで、新雪にはじめて足あとをつけるような楽しさがあるのです。
子どもは自分の感性のままに。大人は、ストレス解消に。自由にビリビリしてみましょう。
・「やぶる うまれる 絵本」のオンラインページ(予約注文)
出版社 さりげなく
このユニークな本をつくったのが「さりげなく」という、変わった名前の出版社です。京都にある小さな出版社である「さりげなく」は、他にも変わった企画の本を出しています。

こちらの「納豆マガジン」もそのひとつ。納豆レシピや製造業者取材といったまともな企画から、パックの中の納豆の粒、ひとつひとつを数えたり、豆の大きさを測ったりと、ぶっ飛んだ企画満載の納豆雑誌です。
他にも、閏年にしか本屋に並ばない本、一冊いっさつ、手作りで製本する本など、まるでヨシタケシンスケさんの『あるかしら書店』のようです。