お金がなかなか貯まらない…。そんな悩みにちょっとしたコツでお金を貯める方法を教えてくれるのがこの『会計HACKS!!』です。
楽しみながら資産を増やすアイデア満載の『会計HACKS!!』は2人のプロフェッショナルによって書かれました。
『会計HACKS!!』 小山 龍介 山田 真哉
一人は公認会計士で会計の仕組みをやさしく解説した『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』の作者・山田真哉氏。
そして、「HACKS!」シリーズの作者小山龍介氏による、「会計の考え方で家計を見直す」という視点で描かれた会計本なのです。
堅苦しくなりがちな会計の世界をわかりやすい言葉に置き換えて説明してくれるので、数字オンチの私でも読みやすかったです。
なかでも面白かったのが「ラテマネー」というユニークな会計用語です。
ラテマネーって何?
「ラテマネー」とはついつい日常で使ってしまう少額の無駄遣いのこと。何気なく飲んでいるスタバのラテ代も、年間だとけっこうな金額になるのです。
例えばスタバラテのショートを週2回飲んだとすると、1年間ではこうなります。
449円×2回/週×52週=46,696円/年(2023年の価格)
こうしてみると恐ろしい金額ですね…。
このような、日々のちょっとした出費を年間で算出して「見える化」するのが大事なのだとか。
ただ、「15分あれば喫茶店に入りなさい。」なんて本もあるので、仕事を進めたいときは必要経費としてわりきってもいいかもしれません。
ブタさん貯金箱方式と残高家計簿
こどもの頃、ブタの貯金箱にお金がたまるのが実際に目に見えるとうれしかったですよね。それを利用してこの本では「資産の見える家計簿」を提案しています。
家計簿というのは「どれだけお金を使ったか」を詳細に把握するものですが、HACKが提唱する家計簿は、「今現在、残金がいくらあるか」だけを記入します。
これだと思いついたときに記入して、前回との比較をするだけでいいんだそうです。
その他、株式投資に関する四季報の読み方についても書かれているので、家計というよりは資産管理に役立ちそうな知識です。
ちょっと難しい部分もありますが、なにより簡単なのできっちり家計簿をつけられないズボラな私にはぴったりの本でした。