『三谷幸喜のありふれた生活」三谷幸喜

面白本イメージ エッセイ・随筆
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三谷幸喜さんの愉快なエッセイ。『三谷幸喜のありふれた生活

文章を上達させるには、お手本となる文章を参考にすること。
と、『原稿用紙10枚を書く力』の斉藤孝先生がおっしゃっていたので、ブログの上達のために、新ためて三谷さんのエッセイを読むことにしました。

『三谷幸喜のありふれた生活』は、新聞連載なので文字数があまり多くないし、起承転結がはっきりしているし、なにより面白い。

よし、きちんと文章の構成などを覚えながら読んでいくぞ。
…と、思ったのですが…

面白すぎる…。

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「愉快ではない」脚本家の愉快な日常

三谷さんはいつも最初の書き出しに、現在どんな仕事に携わっているか、どんな人と会ったのかなどを1行くらいで書き、そこからその事柄の説明が続きます。

そこまではなんとなく理解できるものの、そこから先は面白さに目がくらみ、気が付くと最後まで読みきってしまうのです。

だって記念すべき第1回の見出しからしてこれですよ。
「僕は愉快な人間ではない」
愉快ではないといいつつも、彼の周りには引き寄せられるように、面白いことがおこります。

不燃物のゴミ捨てのタイミングを逃がし、奥さんにばれるのを恐れて自分の部屋に次の収集日までゴミを隠しておいたり、海外旅行でホテル火災に巻き込まれそうになったり。

このエッセイを冷静に文章だけ追っていくのは不可能に近い。

イギリスでのホテル火災の様子は、当時の奥さま・小林聡美さんもエッセイで書いてます。夫と妻では同じ事件も視点が微妙に違うのが面白いです。

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