京大卒の芸人・ロザン宇治原さん。高学歴芸人としてクイズ番組で圧倒的な回答力を誇っています。そんな宇治原さんを主役に相方・菅広文さんが書いた小説が「京大芸人」です。
宇治原さん主役といっても、宇治原さんを観察している菅さん視点で話は進みます。二人の出会いから学生時代の話、「芸人になるため」の宇治原さんの京大受験。
ロザンの青春時代と受験、芸人になるための戦いの日々が描かれています。
さすがは高学歴芸人さん。文章にリズムがあって、するすると読みやすく、面白い小説に仕上がっています。
けっこう役立つ勉強法
「京大芸人」の中では宇治原さんの京大受験までの勉強方法が紹介されています。
・数学は問題を暗記して応用。
・歴史は教科書を通して読んで物語として流れをつかむ
・そして参考書にはアンダーラインを引かない(すべてが重要だから)
など、実際の受験生にも役立ちそうな内容です。
でもこれ、実践できるだけの頭脳がないと無理だよなあ。
個人的にツボだったエピソード
下見をするために京大の学園祭へいった宇治原さんと菅さんが京大の学食で「ちょんまげ」をしたサムライ男に遭遇!読んだとたん、小説「鴨川ホルモー」のちょんまげ男・高村君を思い出しました。
「鴨川ホルモー」は架空の話ですが、京大にはちょんまげ男は実在したんですねぇ…
ちなみに「鴨川ホルモー」の作者の万城目学さんと宇治原さんは同級生だそうです。
それと、菅さんが家庭教師をしていた小学生の女の子から「先生、なんか調子乗ってるから嫌」と言われたエピソードには大爆笑!
男前芸人さんもかたなしだなぁ。