千円で贅沢な気持ちになれる買い物。雑貨や食器、キッチン小物など、日々の暮らしを丁寧にしたい人向きのエッセイです。
『群ようこの雑貨カタログ』に続き、日常の小物をモチーフにしたエッセイを読んでみました。
作者の中野翠さんは着物や手芸にも詳しく、ファッション小物の使い方や手芸などで使えそうな知恵も紹介されています。
表紙のイラストもかわいい。
千円で買える、ちょっと贅沢な雑貨たち
特に必要ってわけじゃないけれど、生活が楽しくなる雑貨があれば、贅沢な気分になれるかもしれません。中野翠さんの「千円贅沢」は、そんなちょっと贅沢になれる品々が紹介されたエッセイです。
著名人の生活雑貨紹介エッセイは楽しいものです。特に、セレブっぽくなくて値段も手頃なものが出てくる本は読んでいて楽しい。
なんだか自分も店をめぐって、雑貨をさがしている気分になれます。また「こんな商品があったんだ」と、新しい発見もあり、読んでいて楽しいです。
飾るだけで楽しいジェムストーン宝石鉱物標本 Gemstones25。欧米の学校でつかわれているような、おしゃれなクリップボード。
日常をちょっと豊かにしてくれる雑貨たち。こういうのが本当の贅沢なのかもしれないなあ。
クリップボード オールドスクール。昔のアメリカの高校生が使っていそう。大きめのクリップのデザインもレトロでかわいい。
作者の中野翠さんは着物や手芸にも詳しい方です。『千円贅沢』では、ファッション小物の使い方やハンドメイドの知恵も紹介されています。
中華ボタンをマフラーにつけるっていいアイデアだなあ。今度使ってみよう。
表紙のイラストもまたかわいい。
自分で見て選ぶ贅沢
この『千円贅沢』が書かれたのは2001年。この頃、インターネットは普及していたけれど、ネット通販は品数が少なく、検索エンジンで調べられる案件はごくわずかでした。
そんな時代だったからこそ、買い物はデパートや雑貨屋に行き、時間をかけて選んでいました。現代ではそんな買い物スタイルこそが、「贅沢」なのかもしれませんね。