ミステリ・ホラー 『追想五断章』米澤穂信 『追想五断章』は五つの小説を探すミステリ。『氷菓』のアニメを見て以来、ずっと読みたかった米澤穂信作品です。『追想五断章』あらすじ伯父が営む古書店に居候する菅生芳光は、北里可南子という女性から「父親の書いた五編の短編小説を探してほしい」と依頼... 2024.09.30 ミステリ・ホラー小説感想
ファンタジー 後宮の烏スピンオフ『海神の娘 黄金の花嫁と滅びの曲』白川紺子 後宮の烏スピンオフ第二弾『海神の娘 黄金の花嫁と滅びの曲』は前作『海神の娘』より前の時代のお話。戦争が絶えない沙文と沙来。それぞれの国の領主とその妻である海神の娘、彼らを支える人々を中心に描かれます。『海神の娘 黄金の花嫁と滅びの曲』あらす... 2024.09.27 ファンタジーライトノベル小説感想
ファンタジー 『ラインの虜囚』田中芳樹 『銀河英雄伝説』の田中芳樹先生の『ラインの虜囚』。ナポレオン没後のフランスを舞台に、ひとりの少女と、彼女を助ける3人のおじさんたちの冒険譚。冒険と活劇、そして謎解きが加わり、子どものようにワクワクしながら読みました。『ラインの虜囚』あらすじ... 2024.09.22 ファンタジー小説感想歴史・時代小説
童話・児童文学 『うろんな客』エドワード・ゴーリー 『うろんな客』は、大人向けのブラックユーモアに溢れた絵本。そして、柴田元幸さんの翻訳センスがすばらしい。BSの読書番組『あの本、読みました?』で紹介され、読んでみました。怖いような、それでいて面白いよう、不思議な物語でした。「うろん」とは怪... 2024.09.21 童話・児童文学絵本翻訳
翻訳 『明治大正 翻訳ワンダーランド』鴻巣 友季子 翻訳家・鴻巣友季子さんの『明治大正 翻訳ワンダーランド』は、明治・大正時代の翻訳者の功績について書かれた本。昔の翻訳家は、未知の欧米の風習や文化の描写を創意工夫・悪戦苦闘の末、翻訳していたのです。悲劇がハッピーエンドに?明治のトンデモ翻訳事... 2024.09.17 翻訳
本にまつわる話 昔の翻訳が面白い話。おかゆにハチミツってどういうこと? 昔の翻訳本には、古い日本語が詰まっています。それが、今読み返すとヘンテコな表現になっていて面白いのです。『続あしながおじさん』のスコットランド風焼き菓子1961年版『続あしながおじさん』では、孤児院の院長を務める主人公サリーが、マックレイ医... 2024.09.12 本にまつわる話翻訳
小説感想 『宙わたる教室』伊与原 新 『宙わたる教室』は定時制高校の科学部が火星のクレーターの再現に挑む青春科学小説。読んだあと、本を抱えて幸せな気持ちになれる物語です。そしていくつになっても、学ぶことは楽しい。タイトルと単行本の装丁は、70年代のジュブナイルSFのような雰囲気... 2024.09.08 小説感想青春
人間ドラマ 『魔女のパン』と『善女のパン』O・ヘンリ O・ヘンリの短編『魔女のパン』と『善女のパン』。実はこの2つのタイトル、まったく逆の意味なのに、中身は同じ小説なんですよ。なぜ同じなのかというと…最近では『魔女のパン』が主流ですが、新潮文庫版では『善女のパン』と訳されています。『魔女のパン... 2024.09.04 人間ドラマ小説感想本にまつわる話
エッセイ・随筆 『考古学者が発掘調査をしていたら、怖い目にあった話』大城道則 , 芝田幸一郎, 角道亮介 『考古学者が発掘調査をしていたら、怖い目にあった話』は、現地でのトラブルや心霊体験など、考古学者たちが実際に発掘現場で体験した「怖い」話が詰まっています。まさか現実の考古学者たちも、インディ・ジョーンズのように危険な目にあっているとは…。怖... 2024.09.02 エッセイ・随筆学者・知識人のエッセイ
小説感想 『古本食堂 新装開店』原田ひ香 『古本食堂 新装開店』では、珊瑚さんには彼氏ができ、美希喜ちゃんも進む道が決まって順風満帆かと思いきや、さまざまな問題が二人を襲います。『古本食堂 新装開店』あらすじ新たにカフェスペースを設けることになった鷹島古書店。しかし、珊瑚さんと美希... 2024.09.01 小説感想日常系