『おちゃめなパティカレッジへ行く』は、『あしながおじさん』のプロトタイプ的な作品。
盛り上がるウソをついたり、ルールを平気で破ったり。イタズラ好きのパティが大学で様々な騒動を巻き起こします。
『おちゃめなパティ』と『あしながおじさん』
『おちゃめなパティカレッジへ行く』は、ジーン・ウェブスターの処女作で彼女の母校、ヴァッサー大学が舞台。
20世紀初頭の女子大生たちの物語です。
『あしながおじさん』のジュディと違い、パティはとにかくイタズラ好きでマイペース。
- 学生や教授に関するウソを話して楽しむ(しっぺ返しアリ)
- いかに苦手な授業を切り抜けるか、勉強以上に研究する
- 謎の幽霊部員をでっち上げて友人をからかう
パティが行くところ、常にトラブルと笑いが巻き起こります。
最初の作品だからか、友人同士の会話は独特なノリがあるし、大学の内輪ノリの描写には解りづらい部分も。
とはいえ、彼女たちの大学生活は楽しそうだし、友人同士でしか話さない口調などは興味深かったのですが。
こうした描写をブラッシュアップして『あしながおじさん』になったのかもしれません。
もう少し注釈が欲しかった
欲を言えば、もう少し注釈があってもよかったかも。翻訳家があとがきに少し解説をいれていますが、もっと当時の大学の文化や風俗、流行、社交界のルールなどを知りたかったです。
例えば「狭い個室でおもてなしするわ」といったセリフがあります。
『あしながおじさん』では、個室は上級生にならないと与えられない、特別なものだと書かれています。
それをあえて「狭い」と表しているのがユーモアだと思うのですが。こうした表現を、もうちょっと解説してほしかったかな。
- 『あしながおじさん』…全編手紙で綴られる孤児の少女ジュディの大学生活
- 『続あしながおじさん』…ジュディの親友サリーが孤児院経営をまかされる
- 『おちゃめなパティ』…パティとその仲間たちが寄宿舎で大暴れ
- 『おちゃめなパティ カレッジへ行く』…パティの大学生活はイタズラとワクワクに満ちている

