本にまつわる話 読書感想文におすすめ、短くても面白いお話 そろそろ、学生のみなさんは読書感想文に追われているころかもしれません。この時期のアクセスキーワードをみると、「読書感想文 コピペ」だの、「(本のタイトル) 読書感想文」など、よからぬキーワードが浮上します。確かにふだん読書の習慣のない人に、... 2024.08.27 本にまつわる話
本にまつわる話 私が文庫解説を読む理由 文庫解説とは、文庫の巻末に添えられた作者以外の人物によって書かれた解説。あまり意識していないけれど、そこには解説者による本への愛と深い理解が詰まっているのです。(そうじゃない時もあるけど)解説を読む本、読まない本以前、BSの読書番組「あの本... 2024.08.25 本にまつわる話雑記
ファンタジー 『精霊の守り人』上橋 菜穂子 『精霊の守り人』は、日本人が待ち望んだ母国語で書かれた異世界ファンタジーの傑作。剣や魔法といった西洋ファンタジーとは違う、アジア風の異世界を舞台に、女用心棒が少年を守る物語です。母国語で読める、私たちが読むべきファンタジーにようやく出会えた... 2024.08.25 ファンタジー
不思議 『夢見る帝国図書館』中島京子 『夢見る帝国図書館』は、上野国際こども図書館の前身、帝国図書館にまつわる物語。現実と幻想、過去と現在が織り込まれた独特な世界観と、そこに関わる女性の人生が切なくて心を掴まれます。『夢見る帝国図書館』あらすじ主人公が風変わりな女性・喜和子さん... 2024.08.23 不思議人間ドラマ小説感想
ミステリ・ホラー 『美濃牛 探偵石動シリーズ』殊能将之 美濃牛は古今東西のミステリへのオマージュとミノタウロス神話をモチーフに描かれた殺人事件。作者は『ハサミ男』の殊能将之さん。斬新などんでん返しで驚かされました。『美濃牛』では最初に犯人の名前が提示されているのに驚かされましたが、真相に至る過程... 2024.08.22 ミステリ・ホラー小説感想
ミステリ・ホラー 夏になると読みたくなる『虹果て村の秘密』有栖川 有栖 『虹果て村の秘密』は、ミステリ作家有栖川有栖さんによる子ども向けのミステリ。子ども向けといっても、名だたる推理作家が本気で書いたのですから、大人が読んでも十分におもしろいのです。『虹果て村の秘密』あらすじミステリ作家になりたい秀介と、刑事に... 2024.08.18 ミステリ・ホラー小説感想
人間ドラマ 『サンドの女 三人屋』 『サンドの女 三人屋』は、商店街で三形態の店を営む三姉妹と、彼女らに関わる男たちの物語。前作『三人屋』から数年後のラプンツェル商店街が舞台です。『サンドの女 三人屋』あらすじラプンツェル商店街の三人屋は、朝(モーニング)、昼(うどん)、夜(... 2024.08.18 人間ドラマ小説感想
ファンタジー 『沈黙の王』宮城谷昌光 『沈黙の王』は最初の漢字を創造した殷(商)の名君・高宗武丁の冒険譚。「古代中国歴史小説」と聞くと堅苦しい印象がありますが、『沈黙の王』は戦あり・魔法(呪術)ありの冒険ファンタジー小説として充分読めるストーリーです。『沈黙の王』あらすじ殷の王... 2024.08.17 ファンタジー小説感想歴史・時代小説
ミステリ・ホラー 『ハサミ男』殊能 将之 『ハサミ男』はシリアルキラーが模倣犯を探すミステリ。二重三重に隠されたものが一気に溢れ出した時、驚きの真相が明らかになります。ネタバレなしの感想まず最初に思ったのは「どこから…?」です。ラストのどんでん返し的な展開はいったいどこから仕組まれ... 2024.08.15 ミステリ・ホラー小説感想
エッセイ・随筆 『JK、インドで常識ぶっ壊される』熊谷はるか 『JK、インドで常識ぶっ壊される』のJK視点で語るインド体験は、インドが苦手な私でも夢中になる新鮮な魅力がありました。インクレディブル・インド『JK、インドで常識ぶっ壊される』を読んでいると「え??」「うそでしょ?」と思わず声が出てしまいま... 2024.08.11 エッセイ・随筆学者・知識人のエッセイ