『考古学者が発掘調査をしていたら、怖い目にあった話』大城道則 , 芝田幸一郎, 角道亮介

エッセイ・随筆

考古学者が発掘調査をしていたら、怖い目にあった話』は、現地でのトラブルや心霊体験など、考古学者たちが実際に発掘現場で体験した「怖い」話が詰まっています。

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まさか現実の考古学者たちも、インディ・ジョーンズのように危険な目にあっているとは…。

怖くて不思議な話

遺跡発掘には古代の墓がつきもの。そうした場所を発掘していると、時には怖い目にもあうようで…

  • パルミラ遺跡で人骨を発掘→眼の前で少年たちが殺される夢をみる
  • いわく付きの遺跡を発掘→原因不明の発熱が続き、その後交通事故に遭遇
  • 若い女性の人骨を発掘→発掘中に人骨に魅了される

しかし、そんな怖い目に空いながらも考古学者たちは発掘をやめません。それが、一読者の私からすると「怖い」のですが…。

現地で「怖い目」にあう

バッタを倒しにアフリカへ』では、昆虫学者がアフリカでサソリに刺されたり、荷物をぼったくられたりと、怖い体験をしています。

しかし、考古学者も負けてはいません。砂漠で死にかけたり、墓に閉じ込められたりと、こちらもかなりデンジャラス。

  • 中国便所の怖い話…溝便所の恐怖と、仕切りが少なくて隣と目が合う便所
  • 1日中、同じ場所でのんびり待つヒッチハイク強盗
  • 日本からの荷物が届いたのが1年後

こういう海外の体験を読むと、いかに日本が快適で安全かを再認識します。日本の運送会社、ほんとすごい…。

人間で「怖い目」にあう

その中でも私が別の意味で怖いと思ったのが人間の善意です。

  • 日本の偉い人(政治家?)が酒を飲まないイスラムの人に日本酒を手土産に…
  • 欧米人の学者たちは現地の人と食事をしない、無意識の差別

海外の発掘において、考古学者たちは現地でのコミュニケーションを重要視しています。そのため彼らの助力が必要不可欠。

だから、そうした信頼関係を損なう無意識の無知は「怖い」ことなのでしょう。

まとめ・愛は恐怖を救う

心霊体験から現地のトラブルまで、あらゆる困難に見舞われながらも、考古学者たちは発掘をやめません。

それはきっと、研究対象への情熱と愛が彼らを突き動かし、それが新しい発見につながっていくのでしょう。

これこそ、究極の推し活なのかも。

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