『うそうそ』は久しぶりの長編。若だんなたちが湯治に出かけた先で、事件に巻き込まれてしまいます。
それは武士だけでなく、神様までも巻き込んだ大騒動に…。
『うそうそ』あらすじ
このところ江戸では地震が続いている。若だんなもなんだか妙な夢を見るようになり落ち着かない。若だんなの身を心配した両親は思い切って若だんなを箱根に湯治にやることにする。
お供として仁吉と佐助、義理の兄松之助、それと妖では鳴家が3匹、若だんなの袖に入って一緒に旅をすることに。屏風が本体の妖、屏風のぞきや鈴彦姫はお留守番。
船で小田原に向かう途中、仁吉と佐助の姿が見えなくなってしまった。いままでひと時も若だんなの元を離れたことがない二人が…。
二人の身を案じながらも若だんなと松之助は湯治場へ向かう。なんとか宿にたどり着いたものの、その日の夜にひとさらいにあってしまう。
誘拐したのはさる藩の武士たち。
一太郎の父が育てている朝顔のタネ欲しさに一太郎をさらった。当時珍しい形の朝顔は高額で取引され、武士たちは幕府の役人への賄賂に朝顔を送るのだという。
誘拐犯だけでなく、なぜか箱根の烏天狗にも襲われてしまう若だんななのだった。
旅先で事件に巻き込まれる若だんな
のんびりと湯治に来たというのに、若だんなは物語の最後までゆっくりとお湯につかることもできません。
長崎屋は廻船問屋ですので自前の船があるので、若だんなを運ぶくらいはわけないんですね。さすがセレブ。
松之助兄さんが若だんなを守る姿がけなげです。
世の中でたったひとり、自分を気にかけてくれた弟、若だんなは松之助兄さんにとっての大切なよるべなのかもしれません。
今回、若だんなの印籠についていたお獅子が新たにつくもがみとして動きだしました。鳴家のよい遊び相手ができました。
鳴家がお獅子にまたがったすがたが可愛らしいです。

