しゃばけシリーズ第二弾『ぬしさまへ』今回から短編です。仁吉がなぜ若だんなに仕えるようになったのか。
若だんなに出会う前の松之助にいさんのお話も。
- ぬしさまへ
- 栄吉の菓子
- 空のビードロ
- 四布の布団
- 仁吉の思い人
- 虹を見し事
私が気になったのはこの二編です。
空のビードロ
若だんなの義理の兄・松之助にいさんのお話です。
奉公先ではつらい境遇の松之助だが、心根はたいそうやさしくて、つらいことがあっても、いつか心が浮き立つことにであえると信じている。
あるとき奉公先の猫が殺される事件がおこり、猫殺しの汚名を着せられそうになるのだが、奉公先の娘・おりんが助け舟を出してくれた。
おりんのことを特別に思い始めた矢先、おりんの本当の目的を知り、愕然とする。
また、猫殺しの意外な犯人も判明するが、人の汚さ・醜さを見せつけられた松之助は絶望してある行動を起こそうとするが、それを止めたのは拾った空色のビードロだった。
辛い境遇で追い詰められても、自分を失わなかった松之助さんがいじらしくていじらしくて…。
若だんなも探していた兄さんにようやく会うことができてよかった…。
四布の布団
妖怪がらみかとおもいきや、一番怖いのは人間というお話。若だんなの布団から夜ごとすすり泣きが聞こえる。
若だんなは「気にするな」といったものの、怒った佐助と仁吉は旦那様をたきつけて布団のを注文した田原屋へ文句を言いにいくことに。
ところが田原屋の主人は偉い癇癪持ちで、その怒号を聞いた若だんなは気を失ってしまう…。
私も実際、田原屋の旦那のような人にどなり散らす人を知っています。人のどなり声は本人が思っている以上に他人を不快にさせるんですよ。
田原屋の旦那も若だんなに諭されたように、もう少し皆の気持ちになって考えてくれるといいのですが…。
