『ビブリア古書堂の事件手帖IV~扉子たちと継がれる道~』では、篠川家の女性、扉子、栞子、智恵子がそれぞれの時代で文豪たちの「鎌倉文庫」の蔵書の謎に迫ります。
著:三上 延
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『ビブリア古書堂の事件手帖IV~扉子たちと継がれる道~』あらすじ
- 第一話:令和編『鶉籠』(扉子)
- 第二話:昭和編『道草』(智恵子)
- 第三話:平成編『吾輩ハ猫デアル』(父親視点の栞子)
戦中に鎌倉の文士たちが立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」。
かつて千冊あったとされる蔵書も今ではほとんどが行方不明。その中には漱石の貴重な初版本も含まれていたという。
扉子の友人、戸山圭の大叔父が所有する夏目漱石の『鶉籠(うずらかご)』。
その初版本の出どころを巡り、鎌倉文庫に関わっていく扉子たち。やがてその渦中に祖母・智恵子の存在があることを知り…。
鎌倉文庫とは
鎌倉文庫とは、戦中、戦後に鎌倉在中の文豪たちが営んだ貸本屋のこと。文豪たちが蔵書を持ち寄り経営していました。千冊以上あった本の行方も、鎌倉文庫の概要も謎のまま。
そんな鎌倉文庫をモチーフにして、歴史の「if」取り込み、物語に取り入れています。
文豪が所有していた貴重な本が、どこかにまとめて存在していたら…。なんて考えただけでワクワクしますね。
扉子と栞子、そして智恵子
この三人に共通しているのは、本が絡むと知識欲で人を傷つけてしまうところです。
扉子は「よかれと思って」「友達のために」と、自分の知識と推理を相手にぶつけ、結局友人を傷つけてしまいます。
母親の栞子も以前、その無自覚さで相手に劣等感を与えてしまい、それが事件の発端になったことがあります。
扉子は本のことになると好奇心が抑えられず、知識と推理力が暴走してしまうのです。さすがに大人になった栞子は自制がきくようになっていますが…。
一方、智恵子は違います。自らの能力を自覚し、それを自分の利益に利用します。
智恵子の悪用も罪深いですが、無自覚な正義で相手を追い込む扉子たちと、果たしてどちらが罪深いのでしょうか。

