『君のクイズ』の本当の主役は、クイズそのものなのかもしれません。
クイズ大会決勝戦の最終問題、なぜ、彼は問題を一文字も聞かずに正解できたのか?
対戦者の三島は、優勝した本庄絆がなぜ、そんなことをしたのか、彼が過去に解いたクイズを頼りに正解を導き出そうとします。
クイズとは人生である
『君のクイズ』はミステリー小説というより、クイズ小説と言ったほうがしっくりきます。まさに、クイズが主人公。
無限にある問題の中から法則を見つけ出し、たった一つの答えを導き出す。ちょっと未解決の数式を解いていくのに似ているかも。
クイズは知識や記憶だけではない、自らの生い立ちやこれまで関わった全ての人生がクイズに活かされているんですね。
また、クイズに関するテクニックにも驚きました。複数の回答が考えられる場面では「てにをは」など助詞から選択肢を絞り込んでいくんです。
それを一瞬で考えられるのって、やっぱりすごいな。
正直、謎解きに関しては目新しいトリックがありません。でも、物語を通じて語られるクイズと人生についての描写が面白かったので納得かな。

