『続・森崎書店の日々』八木沢 里志

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森崎書店の日々』は主人公の貴子が本の面白さに目覚め、人生を再生していく様子が描かれました。

その続編となる『続・森崎書店の日々』では、貴子と森崎書店を取り巻く人々との交流が描かれます。

著:八木沢里志
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『続・森崎書店の日々』あらすじ

森崎書店を「卒業」して就職した貴子。でも、店を手伝ったり叔父さんや奥さんの桃子さんとお茶をしたり、今でも神保町と森崎書店との縁は続いている。

失踪していたサトルおじさんとの奥さん、桃子さんは、貴子のよき相談相手。少し前にサトルおじさんの元に戻って森崎書店を手伝っている。

過去に大病をわずらったため、貴子はおじさんの骨休めもかねて、2人に温泉旅行をプレゼントするものの、帰ってきたサトルおじさんと様子がおかしい。

一方、恋人の和田が女性と喫茶店で会っているのを目撃してしまう。

古書街の人々

森崎書店の日々』では、貴子の再生とサトルおじさんとの絆を中心に描かれていましたが、「続・森崎書店の日々」は、貴子の周りの身近な人々の心情が描かれます。

そして、個性豊かな神保町の古本好きの人々。検印マニアにボロボロのセーターを着た老人など、古書好きの人達はどこか一風変わっているのです。

貴子は以前、手ひどい失恋に傷ついて人と関わろうとしませんでした。でも今回、友人や恋人、おじさんたちの力になろうと奮闘します。

物語の中で貴子は「あの失恋がなかったら、みんなに出会うことはなかった。」と語っています。

ああ、貴子ちゃんは本当に成長したんだなあ、と、なんだか彼女の成長がうれしくなりました。

自身がつらい思いをしたからこそ、大切な人たちのために動けるのでしょうね。

森崎書店の日々

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