乙女の本棚『秘密』谷崎潤一郎 マツオヒロミ

マツオヒロミ展 イラスト集
マツオヒロミ展

文豪の名作とイラストレーターによる乙女の本棚。谷崎潤一郎の『秘密』は、私の大好きなマツオヒロミさんがイラストを描いています。

立東舎
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『秘密』あらすじ

浮世のしがらみを絶ち、隠遁生活を送る男。退屈しのぎから女装をして夜の街を歩く楽しみを覚える。ある夜、映画館で見た女は、昔上海行きの船で情を交わした女だった。

ほどなく女から誘いが来て、男は目隠しをしたまま連れ出されると、見知らぬ屋敷で女との情事を楽しむようになる。

耽美とレトロモダン

谷崎潤一郎の刺激的な耽美主義が全開の物語です。女装、隠れ家、ファム・ファタール、秘密の情事…。文体も美しく、文章の中に交じる外国語が非日常の世界へと読者をいざなってくれます。

そんな谷崎の耽美な世界をイラストレーターのマツオヒロミさんがイラスト化。

マツオヒロミさんは、架空の百貨店を舞台にしたイラスト・漫画集『百貨店ワルツ』などでレトロモダンの世界観を表現されています。

百貨店ワルツの感想はこちら

著:マツオ ヒロミ
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そんな、マツオヒロミさんの描く谷崎の『秘密』は、女性はもちろん、男性も退廃的で美しいのです。目隠しをしたままタバコをくゆらせる煙。しなだれかかる女の曲線の美しさと妖艶な瞳。

人物だけでなく、着物や小道具の書き込みもすごい、昔の絵葉書のようなフレームや中国風の衣装、そしてもちろん、着物のデザイン。

原作の描写を活かしながら妖艶に詳細に物語を彩っています。

乙女の本棚シリーズ

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