『イクサガミ 人』今村翔吾

イクサガミ人 アクション

イクサガミ 人』では、デスゲーム蠱毒が新たな局面へ。意外な者が生き残り、意外な者が切られる。島田宿では毒を使う参加者に翻弄される愁二郎たち。

そして、幻刀斎を迎え撃つため、兄弟の一人・甚六が仕掛けた作戦とは…。

予想を上回る展開

最初の凄惨な殺戮ゲームがずっと続くと嫌だなぁ…。と思っていたら、「地」から怒涛の展開に。

最初はただ、弱い者から札を奪えばよかったけれど、数が少なくなると共闘や裏切りが必須になってきます。

島田宿では参加者たち全員を狙った、毒を使う術者が現れ、愁二郎たちは苦戦します。ここでも技の相性が鍵になってくるんです。

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京八流の技同士もそうですが、毒使いには遠隔攻撃が必要とか、強くても弱いものの技に苦戦するとか、この相性が今後の展開に必要になってくるのかも。

双葉の存在

今回、驚いたのが進次郎の成長でした。こいつ絶対途中で死ぬだろうな、と思っていたら実は…。銃の知識はあるけれど弱いんですよ彼。

でも、双葉の存在に感化され、知恵を使って敵に立ち向かいます。ここでは拳銃の様式や弾の数、蠱毒のルールを逆手に取った作戦が成功。

そんな成長を促したのも双葉なんですよね。彼女は弱い。でもとても強い心をもっている。

そんな姿勢が愁二郎をはじめ、彩八や四蔵、響陣たちをも変えていき、暴力でなく協力で局面を乗り切っていくんです。

謎解きとアクション

イクサガミ 』はアクションだけでなく、謎解き要素もあって、これらの謎が明かされていくのも楽しみなんです。

  • 技同士の相性があるらしい(全部集めても八倍強くはならない)
  • 幻刀斎はどうやって兄弟を見つける?
  • 蠱毒の真の目的は?

そして、アクション!島田宿の毒の中での共闘、横浜での銃撃戦。

そして、汽車の上で無骨との死闘…。どれも息を呑む展開でした。ほんと、読んでると息できないわ。

そして無骨。いままでただの戦闘狂かと思っていたら、何やら彼にも過去がありそう。

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最新テクノロジーと旧式の武術

蠱毒とは当初、旧式の刀による武術ゲームだったはず。でも途中から電報、拳銃、汽車などが登場します。

中でも、汽車を動かしてくれた平野平左衛門さんがかっこよかった。いぶし銀の仕事ぶりでした。

どんどん最新テクノロジーを合わせた情報戦、集団戦になってくるんですよ。

そして、甚六は刀ではなく、銃で幻刀斎を殺そうと計画します。いくら化け物じみた剣豪でも、銃やマシンガンには叶わない。

それは、幕末の戦争でに最後は銃が勝った歴史を思い出します。土方歳三も途中で剣を捨てて、洋装で戦いましたから。

もはや個人技だった刀の時代は去り、銃と大砲の集団戦の時代を感じさせられます。

今村翔吾作品感想

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