しゃばけシリーズ7『いっちばん』畠中 恵

妖怪 ファンタジー

いっちばん』では、さびしい若だんなを慰めるため、あやかしたちが大活躍します。

前回『ちんぷんかん』で親友栄吉や兄の松之助が離れてしまい、若だんなの周りは少し寂しくなりました。とはいえ、妖たちは相変わらずかしましいのですが。

いっちばん

栄吉と兄の松之助の不在でさびしくなった若だんなをなぐさめるため、鳴家はお菓子、屏風のぞきは春画、鈴彦姫たちは根付を贈ろうと計画します。

お菓子、春画、根付、スリ捜査、4つのドタバタがいつの間にかひとつにまとまって大団円。
犬や犯人達を追っての追跡劇はドタバタコメディーのようでした。

いっぷく

近頃、鳴家を探し回っている輩がいると聞き、心配して超がつくほど過保護になる兄やたち。
一方、長崎屋は、近江からきた唐物屋の小乃屋と西岡屋に「品くらべ」の勝負を挑まれることになり…。

「いっぷく」では若だんなの元になつかしい顔なじみと再会します。

その人の正体は最後の方までわからなかったのですが、最後の謎解きで「ああっ!」と思うような人物でした。

久々に新しい友だちができて喜ぶ若だんな。よかったねぇ。

天狗の使い魔

いきなり若だんな空を飛んでいるという驚きのシーンからはじまります。
若だんなは信濃山六鬼坊と名乗る天狗に拉致されてしまったでした。

六鬼坊は、昔なじみの管狐を自分のもとへおきたいと狐たちに頼んだものの断られてしまい、狐の大妖・皮衣を祖母に持つ若だんなを誘拐して、自分の望みをかなえてもらおうとしたのだという。

「しゃばけ」でも己の出生のせいで起こった事件のため、人の世にいられなくなりそうになった若だんなは、自分のせいで事件がひろがるのを食い止めるため、天狗に知恵の勝負を挑みます。


するとそこへ、狐に恨みをもつ狛犬があらわれて事態は若だんなの願いとはうらはらに、どんどん大きくなってしまいます。

しかし、仮にも神仏につかえる天狗や狛犬が、自分の欲をむき出しにするのはいかがなものかな。

餡子は甘いか

個人的にはこの話が一番好きです。
修行先で苦労する栄吉。後から来た要領のいい後輩・八助に追い抜かれてしまい、つらい思いをします。

もう菓子づくりを辞めてしまおうか…そんな思いにかられる栄吉。

わたしも不器用で八助みたいな要領のいい人間にいやな思いをしたことがあるので、栄吉の気持ちわかります
栄吉の泣きながらの告白に、何もいわずに聞いている若だんな。

若だんなもつらいでしょうが、あえて何も言わないんですね。そこが2人の絆をあらわしている気がします。

ひなのちよがみ

塗りかべの親戚」とまで言われた白塗り化粧のお雛ちゃんが、とうとう白塗り化粧をやめました。火事で再建した店を立て直すため、自ら長崎屋に営業プランを持ち込みます。

そのアイデアはきれいな千代紙に店の商品の白粉をいれるというもので、若だんなから千代紙を扱う店を紹介してもらうのですが…。

働く女の子ががんばる姿はいいですね。それに引き換え男性陣は前半だらしがないなあ。

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