『もう、怒らない』 小池龍之介

怒らない 心理学・自己啓発
怒らない

 「考えない練習」で有名な小池龍之介 さんの著書「もう、怒らない」を読みました。アンガーマネジメントを仏教と心理学から解説しています。

やさしい言葉でつづられているので、わかりやすくて読みやすい本でした。

人はなぜ、いけないことだとわかっていても、怒ってしまうのでしょう。

著:小池 龍之介
¥470 (2024/04/16 23:39時点 | Amazon調べ)

私も以前、職場の人間にイライラしていました。
その人は連絡なしで仕様を変更して他人に迷惑をかけたり、勝手に本を借りていったり、でも仕事はできたので上司に気に入られ、常に自分のペースで仕事をすすめていました。

自分でも、気にしない方がいい、ということはわかっているのです。でも、どうしても怒りを納めることができず、結局胃にポリープをつくるハメに…

その職場を去ってから「どうして自分は怒りを抑えることができなかったのか?」、「怒りがずっと継続してしまうのはなぜなのか?」と考えるようになりました。

もう、怒らない」では、怒り心のメカニズムを、仏教の教えと心理学を用いて簡単に解説してくれています。

人が怒り、怒りを持続させてしまうのは、怒ることでいっときストレスや苦痛から開放されるような快感を感じるからなのだそうです。

しかし、その時はよくても怒りで発生する不快物質によって徐々に体を傷つけられてゆきます。まさに私がそうでした。

「怒り」を治める方法

そんな「怒り」から自らを解放する方法として、様々な方法が紹介されています。
・今現在の事に集中する
・怒りの感情をかぎかっこ(『』)でくくってみる。→冷静に自分の感情をみることが
できる
・「嫌な言葉も所詮はただの音」としてとらえる。→怒りをつくるのは、自分の心の編集能力

この他にも。いろいろな方法で怒りを克服する方法を教えてくれています。
怒りの感情は油に火がつくのと同じような速度で急激に燃え上がってしまうもの。そうなると消すのが難し、日頃から自分の心が「今何をしているか」を観測することも必要なのだそうです。

それでも日常的に腹の立つこともあります。そんな時はこの本を開いて、少しずつ怒りを押さえていけたらな、と思います。

タイトルとURLをコピーしました