本屋大賞2026候補作『探偵小石は恋しない』。伏線が張り巡らされ、日常の中に驚くべきミステリが潜んでいる、そんな物語でした。
高校生と探偵
プロローグは、女子高生二人の会話から始まります。どうやら二人とも、親の不倫と離婚問題に悩まされている状況らしい。
そこから、不倫調査中の探偵小石と部下の蓮杖の張り込み中のやり取りに場面は切り替わります。探偵の小石は恋愛をしないし、人の恋愛にも興味がないミステリオタクだということがわかってきます。
「え?この女子高生たちって何者?探偵事務所とどう関わるの?」と思いながら読み進めると、一見、無関係な2つのパートが、レイヤーが重なるようにして一つになっていく。
その展開の見事さといったら…!
騙されまくった後半部分
さて、こちらが前半部分を読んで私が感じた感想です。
展開も伏線も面白いんですが、ヒロイン小石の設定はちょっとラノベすぎるかな。「主人公を振り回すクセのある頭脳明晰な美少女」って感じがいかにもラノベっぽい。
そんな風に思っていたら、第四章から一転、サスペンスのような展開に…!小石についても意外な一面が明らかになるし、登場人物それぞれが隠していたことが見えてくる。
え?あれもこれも、モルックさえも伏線なんだ…。
ただ、ラストがまた、ラノベっぽくなっちゃったのが残念。正直エピローグは無くても…。いろいろな感想があるでしょうが、個人的には好みじゃないかな。
ネタバレ無しのヒント
- 何はともあれ、『十角館の殺人』は読んでおいた方がいいと思う。内容を知っていると「なるほど~」ってなる
- 『魍魎の匣』ってすげえな、いろんな意味で
- 案外、モルックが重要ヒント
