阿川佐和子さんのスープのエッセイがあんまり美味しそうだったので、小説『スープ・オペラ』を読んでみました。
家族じゃないけど、家族以上の人間関係と美味しいご飯のお話。
『スープ・オペラ』あらすじ
ルイは小さいころ母親に死に別れ、母の妹・トバちゃん(とうこおばちゃん)に育てられる。
ある時、トバちゃんが年下の医者と恋に落ち、家をでてしまう。
古い家でひとり残されることになったルイ。
そんなルイのもとに、ある日絵かきのトニーさん(60代)と、年下の気弱な青年・康介が現れる。
ひょんなことからルイの家に同居することになった3人。
この奇妙な同居生活は快適で居心地が良い。
しかし、ある日トニーさんが家から離れ、康介と男女の関係になってしまうルイだったが、恋人となった康介とは何故かぎくしゃくしはじめてしまう。
そのうち、トニーさんが幼い頃生き別れた父親ではないかという疑惑が浮上し始めて…。
分類できないけど、大切なもの
ルイとトニーさんと康介。3人でいるときは快適で楽しかったのに、ひとりでもかけるとなんだかうまくいかない。
恋人でも親子でもないけれど、一緒にいると心地良い関係。
人はなんでも関係に名前をつけて分類したがるけれど、本当はそんなものは必要ないのかもしれない。
そばにいて心地良く、楽しく食卓を囲むことができれば。
トバちゃんをはじめルイのつとめる大学の教授でオネエ言葉の石橋先生や、居丈高な小説家など、個性的な面々がたくさんいて面白い。
鶏ガラスープとスープごはん
トバちゃんの得意料理だった、鶏ガラスープとスープごはん。
これがもう、美味しそうで!
思わず読み終わったあと、鶏ガラを買ってきて作りました。鶏ガラから肉を取るのが大変ですが、とても美味しいのでぜひ。

スープ・オペラは映画化もされてるんですね。トニーさん役に藤竜也さん。ぴったりだ。
