『秘密の花園』ノートは、作家・梨木香歩さんによる『秘密の花園』の解説本。
ポチップ
堅苦しい解説ではなく、梨木香歩さんの感想や解説を交えた文章は本当に「ノートのように」物語の見どころ(読みどころ?)がやさしく、わかりやすく書かれています。
『秘密の花園』ノートでは、私が「秘密の花園」を読んで疑問に思った点を、わかりやすく解説してくれています。
- 「主人公」であるメアリが後半描写されない点
- マーサやディコン家族の聖性についてなど
特に、メイドのマーサや弟のディコン、おっかさんたちは、貧しい家庭でありながら見返りを求めずメアリたちに尽くしてくれます。
梨木香歩さんはこの一家にキリスト教の「聖性」を見出し、導き手のような役割だと考えます。スーザン家族には父親がいるものの、物語には登場しないのもその「聖性」ゆえだと。
自分が読んで感じたことをプロの作家の方も同じように感じてくれたのを嬉しく思いました。また、時にはまったく違った視点から物語を紹介してくれるのも新鮮でした。
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