瀬尾まいこさんのエッセイ『見えない誰かと』は日々の楽しさを綴ったエッセイです。私の学生時代にも瀬尾さんのような先生がいたら楽しかっただろうな。
エッセイは、当時現役の中学生教師だった瀬尾さんの教師生活についてやご家族やいとこたちの話、友達についてなど愛情あふれる、時に笑えるエピソードがたくさん。
エネルギーの塊のような中学生を相手にする「教師」という仕事は、さぞかしストレスの多いことだろうなあ。と勝手に思っていたら、瀬尾さんは実に楽しそうなんです。
教師時代の楽しいエピソード
個性的な先生たち、個性的な子供たちに囲まれ、教師という仕事を楽しんでらっしゃる瀬尾さん。文章から楽しさが伝わってきます。
そういえば教師をしている私の友人たちも、生徒のことを聞くといつも楽しいそうに話してくれます。
もちろん、楽しいことばかりではないでしょうが、でも根っこの部分で子供たちを愛しているからこそ、教師生活を満喫なさっているんでしょうね。
私のお気に入りエピソードはこちら。読んでいてほっこりします。
- 女生徒に因縁をつけられて、毎日ストーカーされているうちに仲良くなってしまう
- 中学を変わっても前の中学の生徒から電話がかかってくる
こんな先生がいたらよかったな
瀬尾さんはきっと、生徒との約束を守ろうとする人なんだろうな、と思います。
先生の中には、生徒の希望や約束を一方的に破棄する人もいます。それは子供の時に味わうと結構なダメージとして残るのです。
私は中学時代、「遊びにおいで」と言われて先生の家を訊ねたら、先生の親から門前払いくらわされたこと、それに傷ついたことを今でも覚えていますから。