2025-02

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小説感想

『のぼうの城』和田竜

『のぼうの城』は、和田竜さんの大人気戦国小説。いわゆる「負け組」にあたる関東の小城・忍城が、豊臣秀吉という巨大権力に一矢を報いるためにたちあがるところが人の心をとらえるのでしょうね。もちろん、私も心を捉えられた一人です。「少人数が大多数を打...
作家のエッセイ

『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』岸田奈美

『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』は、岸田奈美さんが家族のことや仕事のことをセキララに、そしてトコトン面白く描いた家族エッセイ。読み終わって思ったのは「この家族すげえな」です。みんなほんとすげえ。悲劇なのに喜劇まず、岸田...
小説感想

『カフーを待ちわびて』原田マハ

『カフーを待ちわびて』は、沖縄の小島を舞台とした、あたたかく、奇跡のようなものがたり。原田マハさんの小説デビュー作です。『カフーを待ちわびて』あらすじガジュマルを渡る風が風吹き抜ける美しい島に飼い犬・カフーとともに暮らす明青。そんな明青のも...
小説感想

『しあわせのパン』 三島 有紀子

『しあわせのパン』は映画のノベライズ本です。巻末には映画で重要な役割を持つ童話『月とマーニ』もカラーで掲載されています。北海道・月浦でカフェ・マーニを営む水縞くんとりえさん、カフェを訪れるお客さんたちの物語を、四季を通じて丁寧に描いたすてき...
ミステリ・ホラー

『水車館の殺人』綾辻 行人

館シリーズ第二弾『水車館の殺人』。マスクで顔を覆う館の主人、彼の幼妻、画家の幻の遺作を見るため年に一度館を訪れる人々。「嵐の山荘」そして、「探偵」の島田潔。すべての伏線が回収される時、快感と恐怖が同時に襲ってきます。『水車館の殺人』 あらす...
家族

不器用でやさしい姉と弟『小野寺の弟、小野寺の姉』

『小野寺の弟、小野寺の姉』は片桐はいりさん、向井理さん主演で舞台化・映画化された原作小説です。『小野寺の弟、小野寺の姉』あらすじ早くに両親を亡くし、ずっと2人で暮らしてきたより子と進の小野寺の姉弟。しっかりものの姉・より子と、人見知りな弟・...
お酒

『定食屋「雑」』原田ひ香

『定食屋「雑」』は、もともとお酒のアンソロジー『ほろよい読書』に掲載された短編。この本では定食屋「雑」のその後が語られます。『定食屋「雑」』あらすじ食に対する価値観の違いから、離婚を要求された沙也加。その原因を探るべく夫のいきつけだった定食...
人間ドラマ

日本人が、知っておくべき日本人『無私の日本人』磯田道史

『無私の日本人』は、歴史学者の磯田道史先生が古文書をもとに書かれた歴史小説。「無私」とは自分をの欲や利害にとらわれないこと。自分の欲を捨て出世を望まず、人のために尽くした三人の人々の物語です。これはすべての日本人に読んでほしい。特に政治家の...
料理・食べ物

『天国はまだ遠く』瀬尾まいこ

『天国はまだ遠く』は、自殺志願の女の子と田舎の民宿の主人との交流の物語。人生をリセットできるのは、美味しいご飯と眠ること。疲れたら休んでいいし、楽しんでもいいんです。そんなふうに思わせてくれるやさしい物語です。『天国はまだ遠く』あらすじ仕事...
ミステリ・ホラー

電子書籍可の理由『世界でいちばん透きとおった物語2』杉井光

『世界でいちばん透きとおった物語2』は、電子書籍化不可能と言われた前作の続編。しかし、今回は電子書籍でも販売されている。その理由とは…。『世界でいちばん透きとおった物語2』あらすじ父親の残した原稿『世界でいちばん透きとおった物語』を発表した...
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