『僕は今すぐ前世の記憶を捨てたい。~憧れの田舎は人外魔境でした~6』では、空は保育所に通ったり、不思議な駄菓子屋に招待されたり。まだまだ村には秘密がたくさん。
一方、楽しいはずのタケノコ狩りで、竹林が寄生生物に襲われる事件が発生。空や魔砕村の人々は竹林を守りきれるのか…?
『僕は今すぐ前世の記憶を捨てたい。』シリーズが面白いのは、ファンタジーや民俗学などの要素が含まれているところだと思います。
荒唐無稽ではあるんだけど、根っこの部分がちゃんとしている。そこが、ゲームなどから設定をコピペしただけの、他の安易な異世界転生ラノベと違うところだと思うんです。
新しい友だち(?)
村の保育所では、前髪を隠した陰キャな泰造先生がいた。実は、田植祭りで忍者のコスプレをしていた人らしい。
しかし、彼の探知魔法は鋭くて、一発で空の前世を言い当てます。しかし、泰造は「前世持ちかっこいい!」「主人公じゃん!」と厨二病をこじらせているんですよ。
主人公にあこがれる泰造と、なぜか友だち関係になった空。良夫といい、泰造といい、村の若い衆はちょっと個性的で屈折しているのでした。
精霊テルちゃんの暴走
空の草履や生活用具の魔法付与をしてくれる善三さん。その善三さんの竹林でタケノコ狩りに誘われた空たち。
しかし突然、寄生生物「なよたけの姫」に竹林が操られてしまう。お世話になっている善三さんを助けるため、じいじたちは「なよたけの姫」の捜索へ。
しかし、なかなか本体が見つからない。そこで空は、探知魔法が得意な泰造に救いを求めます。
泰造の探知魔法は役立ったものの、竹の攻撃に探索隊が苦戦する中、空の守護精霊・テルちゃんが暴走。泰造を鼓舞したり、武器を強化したり。
テルちゃんは前にも悩んでいた陸の家出にも関与していて、頼りになるのだけど、ついつい、力が暴走しがちなのが心配です。
不思議な駄菓子屋
タケノコ騒ぎも一段落した頃、空に招待状が届きます。それは春にしか営業しない、不思議な駄菓子屋へ行けるものでした。
その駄菓子屋には、食べると動物の言葉がわかる「のしイカ」や、「食べると体が浮く綿菓子」など、楽しいお菓子がいっぱい。
お支払いは子どもたちの魔力で店主には狐と狸。
この駄菓子屋の描写、大好きです。『ハリー・ポッター』のホグズミードや『銭天堂』のようで、不思議な駄菓子が楽しそう。
