『僕は今すぐ前世の記憶を捨てたい。~憧れの田舎は人外魔境でした~3』は普通じゃない(異世界)田舎暮らし、秋編です。田舎の美味しいものを食べて魔力がついてきた空。今度はその力がコントロールできず、次々に食器を壊してしまう。
また、一風変わった収穫祭に、巨大トンボの襲来など、相変わらず普通じゃないことが起こる。
それでも毎回びっくりしながらも、空は美味しいもののためならがんばるのです。
秋もやっぱり普通じゃなかった
『僕は今すぐ前世の記憶を捨てたい』シリーズは、一冊で一つずつ、季節の出来事を書いています。今回は秋。
稲刈りの前には「ヌシ」を倒さなければならないけれど、ヌシって何?なんでどんぐりがオーナメントみたいな色なの?栗がめちゃめちゃ大きいし、山神様はキノコ型?
毎回作者の方の想像力がすごい。よくこんな荒唐無稽な行事や生物を思いつくなあ。
それに、草鞋や箸、スプーンなんかの日用品に魔法の「付与」が付いているのも面白い。
普通、付与って武器とか鎧とか魔道具なのに、この世界の田舎では、日用品に魔法付与されているのが楽しい。
チートだけれどチートじゃない
主人公の空くんは、潜在的なチートはあるものの、まだ三歳の男の子。チート能力はむしろ、じいじやばあばの方で、この二人が本気を出したら、山神様もやられちゃうくらい強い。
母の紗雪も祖父母より能力が劣るとはいえ、都会では無双状態の強さです。
普通のラノベだと、小さな子でも前世の記憶とチート能力で活躍するんですが、今の空くんは「普通よりちょっと賢くて、魔力が大きい子」ってだけ。
まあ、その魔力が事件を解決するきっかけになるんですが、倒すのはもっぱら大人の仕事。
彼もそれがわかっているから、時に幼児らしいあざとさを発揮して、周りに守ってもらおうとします。
なんでもかんでも、すぐにチートでできるよりも、こうやって成長しながら物語が進むのが楽しいです。
それに、奇想天外な田舎の暮らしは、次に何がでてくるか楽しみでしかたがありません。

