『面白すぎて誰かに話したくなる 蔦屋重三郎』伊藤賀一

歴史本

面白すぎて誰かに話したくなる 蔦屋重三郎』は、彼の生涯や写楽のプロデュース、当時の政治や経済を踏まえて時代の寵児・蔦屋重三郎を語る一冊。

大河ドラマ『べらぼう』の副読本としてもおすすめです。

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蔦屋重三郎の生涯

蔦屋重三郎(蔦重)は、吉原育ち。吉原というのははだたの娼館ではなく、文化人が集まるサロンであり、流行の発信地でもあったのです。当然、最先端の情報も入ってくる。

彼は持ち前の才覚で吉原のガイドブック(吉原細見)を手始めに出版業に乗り出していきます。

そして狂歌が流行れば狂歌本を、物語が流行れば物語本(黄表紙)をと、庶民の欲求を敏感に感じ取り、世に送り出します。

松平定信の政策によって商売に規制をかけられたり、資産を没収されたりと苦難もありましたが、晩年、世間をあっと言わせるような「写楽」の浮世絵をプロデュースしたのでした。

写楽をプロデュース

蔦屋重三郎の周りには知識人、作家、狂歌師、そして絵師など才能豊かな人々が集まってきます。

彼の交友関係を見ると山東京伝、若き日の十辺舎一九に葛飾北斎など、そして自ら育て上げた喜多川歌麿。教科書に乗るような有名人がずらり。

平賀源内とも交流があり、出版した吉原細見の序文を描いてもらっています。

その中で最も有名なのが謎の絵師・東洲斎写楽。その活動はたった10ヶ月。

写楽は美しく描くことが前提の浮世絵をリアルに描き、世間にインパクトを与えましたがその正体と活動については謎に包まれています。

写楽の正体を探るミステリ小説『写楽 閉じた国の幻』

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