『雑草は踏まれても諦めない – 逆境を生き抜くための成功戦略 』を読んでから、雑草に関する興味がわき、こんな絵本をみつけました。
『雑草のくらし 』は、絵本作家の甲斐信枝さんが空き地に生える雑草の様子を数年に渡って丹念に観察して描かれた絵本。
一見、見分けがつかない雑草でも、年月が経つにつれ生える種類も変化していきます。
月日の流れから見る雑草の変化
一年目
畑の一画にできた空き地。すぐに小さな芽がでてきます。最初に芽を出したのは、「雑草の女王」と呼ばれるヒメシバ。雑草は、その蒔かれた環境によって形態を変化させることができる植物。
種が密集しているところでは高く高く、余裕があるなら地面近くに葉を伸ばしていきます。
二年目
最初は道端によく見かける黄色い花を咲かせるノゲシ、ぺんぺん草(ナズナ)、イヌノフグリなど。やがてより強い雑草オオアレチノギクが高く茎を伸ばしていき、他の雑草を淘汰していきます。
三年目
オオアレチノギクのが枯れると、次に空き地の覇者となったのはカラスノエンドウ、クズ、ヤブガラシなどのつる草の植物。
赤紫の可憐な花をさかせますが、つるをつたって他の植物から光を奪いっていきます。
つる草の攻勢に対抗したのはおなじみの帰化雑草、セイタカアワダチソウ。
セイタカアワダチソウは自ら毒を出して、他の植物をからしてしまうらしい。けれど最近では、自分の毒にあたって、以前ほどの勢いはないそうです.
四年目
カラスノエンドウにかわって台頭してきたのは、地下茎で生き残っていたスイバやイヌムギ。発芽する時期をみはからっての展開は見事。
しかし、それでも覆いかぶさるつる草の猛攻は防ぎきれませんでした。
さあ、これからはどんな草が空き地の覇権を奪うのか…。と思ったら、草は刈り取られ、空き地には建物がたつことに。
しかし雑草たちは地面の下に根っこと種をたくさんのこしています。
いつか時期がきたらまた、家の庭先にでも芽を出し、人間たちのため息とともに駆除されていくことでしょう。しかしそれでもまた、雑草たちは機会をうかがいながら地下で眠っているのです。
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