『東京 わざわざ行きたい 街の本屋さん』は、本好きにとっては旅行案内であり、宝探しの地図のような本。本好きのみなさん、ぜひこの本を片手に本屋目的で旅や散策を楽しんでみてください。
ポチップ
西荻窪から始まる
何がすごいってこの本、最初の街が西荻窪なんです。確かに西荻窪は昔から知る人ぞ知る古書店の集まる街ですけれど、「最初にここか…!」と驚きました。
代官山などおしゃれな街の店も紹介されていますが、ほとんどが東京郊外の街。そして、こうした郊外の店は他にはない魅力があるんです。
そのへんの本好きの塩梅を心得ているんですよ。
チェーン店から専門店まで
この本では、ユニークな形態の書店を多く取り扱っています。
- カフェが併設された本屋ではなく、パン屋が併設された本屋
- 旅の本を専門に扱う本屋
- 短歌や詩に強い本屋
また、こうした専門店がある一方で、昔ながらの街の本屋さんや、老舗古書店まで網羅しているのがうれしいです。
実は増えている
「1カ月に1冊も本を読まない人が6割」と言われています。でも、どんな世界にも好きが講じる人がたくさんいます。実はこの改訂版に掲載された本屋は増えているんですって。
文学フリマや自費出版も盛んなようですし、本への嗜好は「浅く広く」から「深く狭く」に変わってきているのでしょう。
私も『東京 わざわざ行きたい 街の本屋さん』を持って、「わざわざ」本屋さんを訪ねる旅をしたいと思います。