ガリレオシリーズ『透明な螺旋』。湯川先生の出生の秘密が明かされます。
以前、「ガリレオ」のドラマで湯川先生が両親のことを語るシーンがありました。そういえば、湯川先生の両親てどんな人なんだろう…?
『透明な螺旋』あらすじ
昭和40年代、若い女性が妊娠する。夫は家族のために懸命に働くが、突然命を落としてしまう。残された妻は子どもを育てられず施設へ置き去りに。
現代。男の死体が海から発見される。男の同棲相手の島内園香も行方不明。捜査を担当する草薙は園香と行動をともにする絵本作家・松永奈江を調べるうち、湯川学の名前を発見する。
二人の母親
40年以上前の出来事と、今回の事件、そして湯川先生の出生がどう結びつくのか。
そして、物語の鍵となる二人の70代女性、クラブのママ・秀美と絵本作家の松永奈江。この二人のどちらかが湯川先生の母親なのか、それとも昔の置き去り事件と関わるのか。
この物語は母親の子どもや孫への純粋な思いとエゴが交錯しています。最後の犯人の告白に、人は真実と違っても自分の信じたいものを信じるんだな。と。
湯川先生の素顔
小説でもドラマでもクールで理知的な湯川先生ですが、今回、そんな先生の素顔の部分が描かれています。付き合っていた女性がいたり、父親は医者で若干親ばかだったり、母親が認知症だったり。
これまで見れなかった湯川先生の人間らしい(?)姿が描かれていて興味深かかったです。
短編『重命(かさな)る』
また、単行本に掲載された短編「重命(かさな)る」は三越アンソロジー『時ひらく』にも収録されています。
著:辻村 深月, 著:伊坂 幸太郎, 著:阿川 佐和子, 著:恩田 陸, 著:柚木 麻子, 著:東野 圭吾
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