『雑草は踏まれても諦めない – 逆境を生き抜くための成功戦略』稲垣 栄洋

セイタカアワダチソウ雑草 生物・科学・数学

雑草は踏まれても諦めない – 逆境を生き抜くための成功戦略

「雑草魂」というと、メンタルやフィジカルが強いイメージがあります。でも、実は雑草って弱い植物。だから生き残るための知恵がすごいんです。

田んぼの苗そっくりに育ち、大きくなったところで、田んぼに種をばら蒔くタイヌビエ。生育場所の条件次第で、身体を大きくも小さくもできるナズナなど。

雑草の生き残り戦略は、創意工夫に満ちています。

逆境に強いけど、実はあんがい弱虫

私は、雑草というと、ゴキブリ並みの生命力で繁殖し、人間をを苦しめる存在だと思っていました。

でも雑草はその旺盛な繁殖力に似合わず、あんがい弱い植物なのだそう。

雑草はその弱さゆえに、競争相手の少ない道端を選んでいったのだとか。

例えば、雑草を駆除せずにおくと一定期間は繁殖するものの、やがて他の野草にその場所を奪われてしまいます。

だから、人間がいなくなると雑草も滅んでしまうらしいのです。

そんな雑草の弱さを知ると、道端に咲いている草花がとても愛おしく感じるようになりました。

雑草のくらし』は、絵本作家の甲斐信枝さんが空き地の雑草の成長過程を観察して描かれた絵本。年月が経つにつれ、生える雑草の種類も変化していきます。

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雑草のおどろくべき生命戦略

一口に雑草といっても、種類も生態も多種多様。

昭和天皇が「雑草という草はない」とおっしゃった通り、それぞれに個性的で面白いのです。

セイタカアワダチソウ毒で相手を駆逐、しかし…

川原や野原一面に広がってススキなどを駆逐したセイタカアワダチソウ。しかし、最近では一時期ほどの勢力はなくなったそうです。

その理由は、自分の毒でやられてしまったから。

最近ではセイタカアワダチソウよりもナガミヒナゲシの方が繁殖しています。こちらもまた、毒性の強い植物です。

ナガミヒナゲシ

踏まれることが喜びのオオバコ

「ねえ、もっと私を踏んで…」踏まれるほど喜ぶ?オオバコ。

オオバコは、踏まれることで動物や人間の足に種をつけてもらい、遠くに運ぶことができます。

だから踏まれれば踏まれるほど、新しい環境に行きやすくなるんです。

雑草の過酷な環境を生き抜く生命力と、環境に合わせた巧みな戦略は人間も学ぶべきものがあります。

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