星が見えない村のプラネタリウムに捨てられたふたごたちの物語。彗星のなまえをつけられたテンペルとタットル。
テンペルは、興行にきた一座について奇術師に。タットルは、村にのこって星の語り部に。
離れ離れになってしまったけれど、空の下・星座を見上げればにいればどこにいようと自分の家を、故郷を感じることができる。
登場人物、みんながやさしいんです。
でも、そのやさしさが時に人を不幸にしてしまうことがある。
悲しいできごとを乗り越えて、すこしでも喜びを与えるために、彼らは精一杯、自分のできることをやり抜こうする。
私にとっていしいしんじさんのお話ほど、感想を書くのが難しい作品はありません。
ものがたり自体が難しいのではなく、感想を書こうとすると、私のつたない文章力では独特の世界の物語を伝える言葉が見つからないんです。
(ほかの感想がうまくかけているわけではないのですが)
書けば書くほど、ことばがすべり落ちてしまう。これは実際にものがたりを「体感」していただくほかはないのです。

