まるで、言葉の宝石箱のよう。
美しい情景の言葉の数々が集められた『情景ことばえらび辞典』は、パラパラと眺めていると時間を忘れます。
この辞典では、雪や雨といった気象や月や空、草花の異名がたくさん綴られています。特に雨や雲など、気象に関する言葉が多いのには驚きましtあ。
言葉は土地の気象や風土に影響を受けて作られるため、雨が多く、水が豊かな日本では、水に関する言葉が多いのでしょうね。
ちなみに、砂漠地帯では「砂」に関する言葉が、北極付近では「雪」を表す言葉が多いのだとか。
気象の言葉
辞典の中でも、特に多いのが「雨」など水に関する言葉です。
多様なシチュエーションに合わせた「雨」や「雲」、「雪」などの様子が美しい言葉で表現されています。
季節ごとに降る雨にもそれぞれ言葉がつくられていて、春の雨は開花をうながす「催花雨」、草木を潤す「甘雨」や「慈雨」など、優しい印象の言葉があてられています。
同じく水の言葉「露」や「霜」は、まるで華や宝石のような美しい言葉があてられています。確かに、雨上がりや寒い時、草木につく露や霜は美しいですから。
「露の玉」「霜華」などのほか、「青女」という露や霜を擬人化し女神として名前をつけています。
『エモい古語辞典』にも、春の「佐保姫」や秋の「竜田姫」など季節を女神に例える言葉が載っていました。
季節までも擬人化するのが日本人らしいですね。
空の名前
「月」や「星」など空に関する言葉も美しく、「太白(金星)」「歳星(木星)」など、惑星にも古語があります。明け方見える金星には別名「彼は誰星」というエモい言葉がつけられています。
この言葉だけで、古代の恋愛シーンが想像できますね。昔は暗かったから、明け方になって隣に寝ている人が「誰?」なんてこともあったのかも…。
そして、最も身近な天体である「月」には、たくさんの異名があります。「玉兎」というのは、月のうさぎがイメージされますね。ちなみに太陽の異名は「金鳥」です。
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