梅佳代さんと国語辞典とのコラボレート『うめ版―新明解国語辞典×梅佳代』。
なんてことのない辞書の【言葉】も、梅佳代さんの写真にかかると、くすっと笑えて、時にブラックな意味に変換されています。
写真集「うめめ」も、眺めているとセリフやキャッチコピーがつけたくなるような写真ばかりでした。なので、こうした言葉によるコラボは梅佳代写真にぴったり。
ポチップ
梅佳代写真と国語辞典
辞典をモチーフにした作品は、過去には、アンブローズ・ビアスの『 悪魔の辞典』が面白かったけれど、「うめ版」もまた辞典パロディ部門(?)に新風を巻き起こすことでしょう。
たとえば、表紙の写真の言葉は【ライバル】。上目遣いに頬を膨らませて腕組みをする女の子。その目線の先には、彼女がライバルと思う人物(あるいは動物)がいるのでしょう。
その場面を想像するだけで面白いのです。
他にも【座席】では、ベンチに茶トラ猫が2匹。ちょこんと座っている。これが妙にシュールで可笑しいのです。
ほかにも、【好感】では、手すりに片足をかけた船乗りポーズを取っている少年。添えられた意味には「調子に乗って失敗しないように気をつけろ」と書かれています。